シマアジは天然ものは高級魚!まずは刺身でいただこう
【おいしさ度】★★★★★
シマアジは、市場に並ぶほとんどが養殖物で天然物は少ない。天然物は非常に高価で、中型の2~3㎏で1万~2万円することもある。養殖物は価格が安定しているとはいえ、キロ当たり2,000~3,000円とやはり高価な魚だ。
旬は夏〜秋。ただし、小型のものは年間を通して美味で、とくに冬場は最高においしい。一番味がいいのは、全長30~40㎝、1~2㎏の若魚といわれている。マダイのような上品さのなかに、アジ独特のウマミが含まれており、脂も上質でクセがない。
シマアジの脂質には、DHAやEPAなどの不飽和脂肪酸が豊富に含まれている。これは、血栓の抑制や動脈硬化の予防、脳細胞の活性化に役立つ。ほかにも、糖質のエネルギー代謝を促進するビタミンB1、タンパク質のエネルギー代謝を活発にさせるビタミンB6、カルシウムの吸収を補助する作用があるビタミンDなども多い。
刺身や寿司ネタ、づけのほか、塩焼き、照り焼き、煮付け、竜田揚げ、味噌漬けや粕漬け、洋風なら、ムニエルやフライにしても非常においしくいただける。身質としては、同じ大型のアジ科の魚であるブリやカンパチなどと似ているので、シマアジに適した料理方法もほぼ同様と考えて良い。
【刺身】
シマアジは、なんといっても刺身か寿司ネタが最高。づけや酢締め、味噌タタキなども美味だ。
三枚におろしてさく取りし、皮をひいた後、適度な厚さに切り、ツマを用意した皿に盛りつける。
大型の刺身
40cm大のものの刺身
【ステーキ】
シマアジの身に塩・コショウを振り、小麦粉をはたいてから油を敷いたフライパンで両面を焼く。別途、薄切りにしたタマネギを炒め、しんなりしたらバターと醤油で味つけし、魚の上にたっぷりとかける。
【カマと頭の塩焼き】
脂ののったシマアジの頭やカマは、塩をふって焼くだけでも美味。
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