さすらいの五目釣り師が送る千葉内房発・釣りのサイト

マアナゴ【真穴子】釣魚料理編

トロリと柔らかな身で、寿司ネタなどでお馴染みのアナゴ!

 

【おいしさ度】★★★★☆

マアナゴは瀬戸内海産が美味といわれるが、江戸前の天ぷら、寿司だねとして昔から人気がある。江戸前では、東京湾の羽田沖で捕れたものが最上とされ、大型よりも小型のほうが味がよいといわれる。大人の人差し指ぐらいの太さ、長さにして25~30㎝のものが最高だ。
さばく際には、ウナギと同じように目打ちでまな板に頭を固定して、よく切れる小型の包丁でさばくとよい。東京湾の乗合船では、釣ったマアナゴをさばいてくれるところがほとんどで、取り除いた中骨も別にしてくれる。自分でさばけなくてもマアナゴを味わえるのがうれしい。
料理方法としては、ウナギと同じように、寿司や蒲焼き、白焼き、天ぷらなどにされることが多い。ただし、ウナギより微弱ではあるものの、血液と粘膜にタンパク毒であるイクシオトキシンを含むので、素人料理での生食は避けたほうが無難だ(イクシオトキシンは加熱すれば分解する)。
なお、ゴテンアナゴやハナアナゴなどの近縁種も食べられるが、食味に関してはマアナゴが上といわれている。

【アナゴ丼】

アナゴといえば、蒲焼きや照り焼きがポピュラーで、ご飯との相性が抜群なので、丼ものにして味わいたい。
蒲焼きの場合は、開いて素焼きにしてタレ(醤油・ミリン・酒を煮詰めたもの。骨などでダシをとればなお良い)を塗りながら焼き上げ、ご飯にのせて山椒を振っていただく(写真上)
卵とじ丼(写真下)は、アナゴを開いてから素焼きにし、だし汁、醤油、ミリン、日本酒で5分ほど煮たら、溶き卵でとじる。身を軟らかにしたいときは、素焼きをする前に蒸すとよい。

【棒寿司】

1つずつ握りにするのも良いが、棒寿司にして切り分けるのもオススメ。押し型に酢飯、大葉の千切りなどを敷き、蒲焼きにしたアナゴをのせて押す。落ち着いたら切り分けていただく。

【ちらし寿司】

各家庭のちらし寿司に、錦糸卵、インゲンの千切りなどとともに、アナゴの蒲焼きの細切りを散らせば、豪華なチラシ寿司に。

【白焼き】

醤油+ミリンの甘辛い味つけも良いが、さっぱりと白焼きでいただくのもオツ。
開いたアナゴは、何も付けずにほどよい焼き色がつくまでグリルなどで約。ワサビ醤油でいただきたい。

【天ぷら】

ふんわりとしたアナゴの身を堪能するには、天ぷらも良い。適度な大きさにぶつ切りにしたアナゴの開き身に天ぷら衣をつけて揚げる。
塩や天つゆを添えて。

【骨の素揚げ】

アナゴをさばいて残った中骨を適当な長さに切って、塩・コショウを振って揚げた一品。
低温でカリッと揚げるのが、食べやすくするコツだ。

↓こちらもあわせてどうぞ


日本の釣り大百科 釣魚料理大全・海水魚編

  • Facebook
  • Hatena
  • twitter
  • Google+

プロフィール

生まれ故郷近くを流れる利根川・手賀沼にはじまり、国内外の海・川・湖・沼・池・・・と、ホソのマブナから南海のジャイアント・トレバリーまでを釣り歩く「さすらいの五目釣り師」。また、生来の手作り好きが高じて、20代はログビルダー、塩作りなどの職も経験。
出版社で雑誌編集に携わった後、独立。それを機に家族とともに房総の漁師町へ移住する。釣りの楽しさ、DIY・田舎暮らし&自給自足、アウトドア、料理、保存食などの世界を紹介するライターおよび編集者。詳しくはこちらへ。

なお、当サイトの画像、テキストなど内容の無断使用はお断りいたします。ご使用希望の際は、お問い合わせください。

体験講座のご案内

釣り(海・川・湖。基本的に魚種ジャンルは何でもOKです)、投網、磯遊び、川遊び、野外料理ほか各種アウトドア体験、DIY(小屋作り、チェーンソー・工具体験など)の体験講座の講師を承ります。

詳しくはこちらをご覧ください。
*本業多忙のため、当面の間、体験講座は休止させていただきます。

You Tube「房総爆釣通信」

チャンネル登録はこちらからお願いします。

日本の釣り大百科 釣魚料理大全・海水魚編

PAGETOP
Copyright © 房総爆釣通信 All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.
PAGE TOP