とろけるような白身が絶品のアカムツ。刺身はもちろん、焼いても煮ても
【おいしさ度】★★★★★
旬は冬~産卵前の春頃。「白身のトロ」と称されるくらい上品な脂がたっぷりとのり、クセのない味わいだ。刺身、炙(あぶ)り刺身、昆布締め、煮付け、塩焼き、味噌漬け、干物、酒蒸しなど、いずれもおいしくいただける。
北陸や山陰地方では、塩焼き、または干物のアカムツを丸ごとご飯に炊き込んだ「ノドグロご飯」もポピュラーな郷土料理だ。
昔はとくに高級魚というわけではなかったようだが、漁獲量が少ないことやメディアなどで美味な魚として紹介されたりしたこともあり、最近の市場では高級魚として扱われている。
ただし、鮮魚としては産地以外では一般の店舗に出回ることはあまりなく、干物や韓国などからの冷凍輸入品がスーパーなどで売られていることがある。新鮮なアカムツを味わえるのは、釣り人ならではともいえるだろう。
アカムツは、口の中にタイノエというダンゴムシのような姿の寄生虫がいることがよくある。人間に害はないとされるが、さばく際には注意し、取り除いて調理するといいだろう。
【刺身】
刺身はもちろんのこと、炙(あぶ)り刺身が絶品。皮の下の脂がとろける食感は、やみつきになるはず。
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