独特の釣趣が味わえる、関東では人気の釣魚!
【釣りやすさ】★★★☆☆
【釣り場とシーズン】
フグ釣りがもっとも盛んなのは、東京湾の大貫~木更津沖。ほかには、茨城県の大洗沖や鹿島沖、千葉県飯岡沖、外房の大原沖や鴨川沖、駿河湾の御前崎沖、三河湾の伊良湖沖などに好ポイントがある。
シーズン的には、東京湾の場合は周年狙えるが、数が出る10~12月頃か、白子を持った大型が狙える初夏がベスト。なお、地域によっては、資源保護のために一定時期を禁漁にしているエリアも少なくない。
一年中釣れるが、型狙いなら初夏、数釣りなら秋〜冬。ボート釣りでも狙える
【カットウ釣り(ライト仕様)】
鋭い歯を持ち、簡単にハリスをかみ切るショウサイフグを釣り上げるのに考えられたのが「カットウ釣り」。カットウバリと呼ばれる鋭いイカリ状のハリで引っ掛ける独特の釣法なので好き嫌いは分かれるが、微細なアタリを取らなければ釣果が伸びないのは食わせ釣りと同様だ。
イラストは、東京湾で使用されている標準的なライト仕様の仕掛け。竿は専用ロッドのほか、軟調のカワハギ竿やキス竿を使っている人も多い。仕掛けは市販品もあるが自作も可能だ。その場合、エサバリはワームフックなどの細軸系を使うとエサが付けやすい。ハリスも細めを使うとフグに警戒されにくい。オモリの下にあるハリに、冷凍アマエビなどの身を数個付けて見せエサにする。
釣り方は軽く底を切った状態で定期的に誘いを入れ、竿先に何らかの変化を感じたら、どんどんアワセを入れていくことが大切だ。
【カットウ釣り(外房仕様)】
九十九里や大原などの外房の釣り場では、使用オモリが25号が基準となるため、ロッドは専用竿かやや硬めのカワハギ竿が使いやすい。仕掛けも全体に強めのものを使用する。近年は2本段差バリ仕様が人気だが、ハリ外しが面倒なのでビギナーは一本バリで勝負するのもいいだろう。見せエサには、アオヤギのむき身を3~5個付ける。
【食わせ釣り】
東京湾などでは、微細なアタリをキャッチしてアワセを入れていく「食わせ釣り」も人気だ。
竿はアタリが取りやすい先調子のカワハギ用かキス用を使用。仕掛けは胴付き仕様で、魚の活性に応じてハリスの長さを調整する。ハリは軸の長い丸カイズ、あるいはフグの口先にハリ掛かりしやすいムツバリを使用。オモリはイカダ竿の場合は軽めを使う。付けエサは冷凍アマエビやオキアミだ。
この釣りの基本は、底ダナ狙い。フグのアタリはカワハギに負けずに微妙なので、わずかな竿先の変化でも積極的にアワセを入れることが大切だ。これを見逃すと、エサだけ取られることになる。
↓こちらもあわせてどうぞ