さすらいの五目釣り師が送る千葉内房発・釣りのサイト

ジンドウイカ【陣胴烏賊】釣りの仕掛け編

「ヒイカ」とも呼ばれるエギングで人気の小型イカ

 

【釣りやすさ】★★★★

【釣り場とシーズン】


ジンドウイカの釣りシーズンは、地域によって大きく異なる。一例として、この釣りのメッカである東京湾奥や三浦半島などの場合は、ジンドウイカ(ヒイカ)の群れが沿岸域に集まる初秋~冬がベストシーズンとなっている。
一方、九州エリアでは7~8月の高水温時が好機で、夕涼みを兼ねて家族連れで楽しむ姿も見られる。当地ではエギングのほか、専用の掛けバリを使ったエサ釣りも人気だ。
いずれにしても、この釣りはイカの活性が高まる夕まづめから夜間にかけてのゲームがメインとなる。

活性が高まる夕まづめから夜にかけての釣りがメイン。常夜灯やスロープの周りなどが狙い目。

【エギング】

ジンドウイカも、ほかのイカ類同様にエギングで楽しめる。
タックルは短めのエギングロッド、あるいはメバル用のロッドなどで代用できる。ラインは極細PEかフロロで、視認性に優れたカラーのものが使いやすい。ラインとリーダーの結節は、手軽な電車結びでOK。メインラインにフロロを使う場合は、リーダーを使わずにエギに直結すればよい。エギは2号程度の小型タイプが基本で、イカのサイズが小さい場合は1.5号前後の極小エギを使う場合もある。
ジンドウイカが集まるポイントは、港内の常夜灯まわりや流れ込み、スロープ付近など。その日の状況によってイカの着き場は変化するので、反応がなければどんどん移動してイカの群れを探すことが大切だ。
エギをキャストしたらタナまで沈め、軽くシャクリを入れてからポーズ。ときおり小さなシェイクを交ぜるのも有効だ。狙いダナは中層から開始し、アタリがなければ徐々に下げていくのがセオリー。
高活性時にはスルスルとラインが引き込まれていくアタリも出るが、ラインがわずかに動く程度のアタリしか出ないことも少なくない。神経を集中させてこの微妙なアタリにアワセを入れることができれば、釣果は飛躍的に伸びていく。

【エサ釣り】

市販のジンドウイカ(ヒイカ)専用の掛けバリに、シラサエビなどの活きエビを装着して釣る方法。ポイントによっては強力なライトで海面を照らし、イカを寄せながら釣る人もいる。またエビを活かしておくための、クーラーなども必須アイテムとなる。
竿は穂先の軟らかな磯竿のほか、水深の浅いポイントなら渓流竿も使える。仕掛けは「チイチイバリ」などと呼ばれているヒイカ専用の掛けバリを使用。ハリの軸の部分にシラサエビなどの活きエビを刺し通してセットする。ウキは感度に優れたものを使いたい。ウキ下は2ヒロ(約3m)を目安に、適宜調整しながらその日のアタリダナを探る。
ウキ下は底ダナに合わせるのが基本だが、その日の条件によってイカの泳層が変わるので、適宜ウキ下を調整してアタリダナを早く見つけることが釣果に結びつく。エビは活きがいいほど乗りがいいので、エビが弱くなったらマメに交換する。仕掛けにイカが乗るとウキがジワジワと沈むので、ゆっくり竿を立てればOK。強いアワセは一切無用だ。
ウキを使わずに、竿下に仕掛けを落としてゆっくりと上下させて誘う方法もある。この場合、イカが乗ると竿先にじわりと重みを感じるので、そのまま抜き上げる。


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プロフィール

生まれ故郷近くを流れる利根川・手賀沼にはじまり、国内外の海・川・湖・沼・池・・・と、ホソのマブナから南海のジャイアント・トレバリーまでを釣り歩く「さすらいの五目釣り師」。また、生来の手作り好きが高じて、20代はログビルダー、塩作りなどの職も経験。
出版社で雑誌編集に携わった後、独立。それを機に家族とともに房総の漁師町へ移住する。釣りの楽しさ、DIY・田舎暮らし&自給自足、アウトドア、料理、保存食などの世界を紹介するライターおよび編集者。詳しくはこちらへ。

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