南西諸島では、強列な引きで人気!
【釣りやすさ】★★☆☆☆
【釣り場とシーズン】
ハマフエフキは伊豆半島や房総半島などの関東圏でもときどき釣れるが、数と型を狙うなら伊豆諸島や九州、南西諸島が有望だ。
なかでも沖縄では、3~5月上旬に岸釣りで大釣りできることが知られており、地元の釣り人の心を熱くとらえている。また、リーフまわりを小型ボートで攻略するルアーゲームも人気だ。
陸っぱりでも釣れるが、ボートからライトタックルで狙うのも人気。
【投げ釣り(テンビン仕掛け)】
沖縄では海岸のほとんどがハマフエフキのポイントで、漁港周辺はもちろん、ビーチなどでも釣れる可能性がある。磯、防波堤、砂浜いずれでも、テンビン仕掛けによるぶっ込み釣りがポピュラーだ。
竿はタマン(ハマフエフキ)専用竿が望ましいが、5~10号程度の磯竿やイシダイ用の竿などでも代用できる。ミチイトにナイロンを巻くときは大型のスピニングリール、PEを巻くなら中型のスピニングリールが使いやすい。両軸リールを使うベテランもいる。ハリスは、砂浜では8~16号、岩場では12~20号と使い分けるとよい。エサはアオリイカの短冊、カツオの腹身、小型のタコやボラなどが使われる。
ハマフエフキは、日中は沖の深みで過ごし、夜になるとエサを獲りに浅場に徘徊してくるため、日中よりも夜釣りに分がある。初めてのポイントでは、昼間の干潮時に下見をしておくとよい。地元の釣具店や釣り人、情報誌などから情報を得るのも手だ。
仕掛けをポイントに投入後、魚信があっても見送って力強い締め込みを待つのがコツ。十分に竿が引き込まれてからイトを巻き取ろう。
【投げ釣り(捨てオモリ仕掛け)】
磯の場合、潮通しのよい砂混じりの岩礁帯で、干潮時には干上がるような浅場が好ポイント。根掛かりが多い場所での釣りなので、捨てオモリ方式の仕掛けが一般的だ。
タックルは、5号程度の磯竿やイシダイ用の竿などに、両軸リールの組み合わせ。ハマフエフキの引きは強烈なので、竿を取られないよう尻手ロープを付けておくことをお勧めする。仕掛けはタマンバリを2本使った胴付き仕様とし、捨てイトを介してオモリをセットする。夜釣りではハリのチモトに夜光玉をセットするのも有効だ。
エサは、ムロアジやイカの短冊がポピュラー。幅2㎝ほど、長さ13㎝ほどと、やや大ぶりに切ったものを付けてやるといい。イカナゴの房掛けやヒイカの1パイ掛けも使われる。
【ボートルアーフィッシング】
沖縄では、ボートやカヤックでハマフエフキを狙う釣り人も多い。釣り方のスタイルは人それぞれだが、できればタックルはライトなものと、大物用のパワフルなものの2組を用意するのが理想だ。
図は大物狙い用のタックルで、ロッドはシイラや青物狙いに準じたものを使用する。小〜中型狙いなら、シーバスやエギング用のロッドでも流用可能だ。レンタルタックルを準備している船宿もあるので、釣行前に問い合わせよう。
いずれの場合も、ルアーは14㎝程度までのジグミノー、ミノープラグ、シンキングペンシルなどを使用。2~3インチのバグ系ワームをセットしたテキサスリグなども実績がある。あらゆる状況に対応できるように、さまざまなタイプのものを用意したい。
釣り方は、ハマフエフキが潜んでいるであろう根まわりやリーフエッジを流しながら攻めていく。ルアーをドリフトさせたりトゥイッチングを入れたりしながら、ヒットパターンを探っていこう。この場合、アクションの途中に食わせの間を入れてやると効果的だ。
ハマフエフキは、根などの障害物に逃げ込む習性があるので、ヒットしたらある程度強引に寄せてくる。
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