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スズキ【鱸】生態編

【分類・分布】

スズキ目スズキ科スズキ属の海水魚。スズキ目は160科で1万種以上が分類される大きなグループで、釣魚でも数多くの魚が含まれている。
スズキ科にはスズキ、ヒラスズキなどが含まれる。
主に、東北から九州までの沿岸域に分布する日本近海の固有種でもあるが、近年では北海道南部での棲息も確認された。

ヒラスズキはスズキよりも暖水を好み、主に南日本を中心に分布。また、本来は中国や朝鮮半島に分布していたタイリクスズキも、各地の養魚場から逃げ出して西日本をはじめとしたエリアで徐々に繁殖範囲を広げている。

【形態】

比較的スマートな体形で、力強い泳ぎをするために尾ビレの付け根の尾柄が発達している。それぞれのヒレには鋭い棘があり、エラの後縁もカミソリのように鋭い鋸歯状となっているため、釣りや料理の際には、手を切らないように気をつけたい。口は大きく受け口で、エサの捕食方法は丸呑み。
体色は背側が黒みを帯び、体側~腹側は美しい銀白色となっているが、棲息環境の違いで淡緑がかった個体や薄金色に輝く個体も見られる。また、若魚には小さな黒い斑点が見られるが、成長とともに消えていく。

近種のヒラスズキは本種よりも多少体高が幅広く、背ビレの軟条数が15~16本と多いこと(本種は12~14本)、下アゴにウロコが見られること、尾ビレの付け根が太いことなどで見分けることができる。


ヒラスズキよりもスズキのほうが、比較的スマートで尾の付け根が細い。


【生態】

内湾性の中層魚で、春から秋にかけてはエサとなるイワシや稚アユ、コノシロ、ボラなどを追って湾内や汽水域まで接岸する。小魚のほか、甲殻類やゴカイ類、貝類なども好んで捕食する。
また、浸透圧調節能力に優れているため、河川の中流~上流までエサを求めて遡上する個体もいる。適水温は15~18℃。水温が低下する寒期になると、産卵のために湾口部などの深場に移動する。

名前が変わる出世魚で、関東での呼び方は、セイゴ→フッコ→スズキ。関西ではフッコの代わりにハネ。東海地方では、セイゴ→マダカ。
体長は5~6年で60㎝前後、最大では1mを超える。

 


【文化・歴史】

貝原益軒の『日本釈名』には「鱸(スズキ)その身白くてすすぎたるように清げなる魚なり」とあり、その身が透き通るように美しいことが、スズキの語源になったとされている。また、「土用の鱸は画に描いてなめても薬になる」といわれ、とくに盛夏のスズキは古くから滋養食として珍重されてきた。

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プロフィール

生まれ故郷近くを流れる利根川・手賀沼にはじまり、国内外の海・川・湖・沼・池を釣り歩く「さすらいの五目釣り師」。これまで釣った魚は350種以上。また、生来の手作り好きが高じて、20代はログビルダー、塩作りなどの職も経験。
釣りの楽しさ、DIY・田舎暮らし&自給自足、アウトドア、料理、保存食などの世界を紹介するライターおよび編集者として独立。自著執筆のほか、多くの雑誌・書籍の編集に携わる。TVCFなどのフィッシングアドバイザー、DIYアドバイザーも務める。
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