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ソウギョ【草魚】生態編

【分類・分布】

コイ目コイ科ソウギョ属に分類される魚で、中国ではハクレン、コクレン、アオウオとともに「四大家魚」と称され、重要なタンパク源となってきた。
中国を中心とした東アジアに広く分布し、大陸性の長大な河とその周辺の湖沼に棲息している。
日本では明治以降、国家事業として数回の移植が試みられ、現在は関東の利根川水系だけで自然繁殖している。
昭和30年代以降、水草の除去などを目的に、各地の河川や湖沼に人工種苗生産された稚魚が放流されているが、利根川以外では繁殖はしていない。

【形態】

体形、体色ともにコイに似ているが、ヒゲはない。コイより円筒状で背中は直線的。個体によっては腹部がかなりせり出しているものもいる。
ウロコは縁がやや黒く、網目模様のように配列している。背ビレは三角に近く、頭部は上から見ると扁平している。
唇は硬く上下がぴったり隙間なく閉じるようになっていて、唇の縁はヤスリのようにザラザラしている。その唇でエサであるアシの葉や茎を噛みきることができる。
成長は早く、4〜5年で1mを超える。最大では1.2mを超えるものもいるが、1m前後が平均的なサイズ。

【生態】

食性は雑食だが、その名のとおり水草、アシなどの抽水植物、水面に垂れたイネ科の雑草なども食べる。
産卵期は6月下旬から7月上旬。成魚は集まって利根川や江戸川の下流域から遡上し、中流部(埼玉県久喜市周辺)で産卵する。卵はゆっくりと下り、1.5〜2日ほどで孵化する。
寿命は、利根川の個体は、遡上・産卵によるエネルギーの消耗のため、10年程度とされるが、それ以外の湖沼などで繁殖行為をしないものなどは、20年生きるものもいる。

【文化・歴史】

明治以降、数回移植事業が行われているが、もっとも大規模なものは、昭和16〜19年にかけて行われた「戦時魚類増産対策」として行われたもの。しかし、ソウギョは日本の川では繁殖が難しく、利根川だけで自然繁殖が確認されている。
中国ではとくに揚子江以南の地域で養殖も盛んに行われ、料理店や一般の家庭でも親しまれている。

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プロフィール

生まれ故郷近くを流れる利根川・手賀沼にはじまり、国内外の海・川・湖・沼・池を釣り歩く「さすらいの五目釣り師」。これまで釣った魚は350種以上。また、生来の手作り好きが高じて、20代はログビルダー、塩作りなどの職も経験。
釣りの楽しさ、DIY・田舎暮らし&自給自足、アウトドア、料理、保存食などの世界を紹介するライターおよび編集者として独立。自著執筆のほか、多くの雑誌・書籍の編集に携わる。TVCFなどのフィッシングアドバイザー、DIYアドバイザーも務める。
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