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カジカ【鰍】生態編

【分類・分布】

カサゴ目カジカ科カジカ属に分類される。カジカ科の魚は多くが海産で、淡水に棲息する種は少ない。生活のタイプによって、河川にのみ棲息する「河川陸封型(大卵型)」、海と川を行き来する「両側回遊型」に分けられ、両側回遊型には「小卵型」と「中卵型」が存在する。河川陸封型は上流域から下流域まで棲息するが、両側回遊型は中下流域を中心に棲息する。
日本の固有種で、本州と四国を中心に、九州の一部にも分布する。小卵型のみ北海道南部の日本海側にも棲息する。

なお、カジカ科には、270種以上の魚が分類され、海水魚が多い。日本近海で見られるものとしては、ギスカジカ、トゲカジカなどがいる。

【形態】

ウロコはなく、頭が大きく、エラブタの縁に棘がある。体色は淡い褐色から暗褐色まで個体によって差がある。型によって軟条数が若干異なる。体長15〜18cm程度。


体色は棲息環境による差が大きい

【生態】

砂礫底の瀬に多く、石の下などに潜んでいる。肉食性で、水棲昆虫を主なエサとし、そのほかに陸棲昆虫や小魚なども食べる。
産卵期はタイプによって異なり、東日本の場合河川陸封型は3月中旬〜5月中旬頃。両側回遊型は、3月下旬〜6月上旬。オスの多くは2年、メスの多くは3年で成熟し、産卵を行う。石礫底の大きな石の下にオスが縄張りを持ち、そこにメスを誘って産卵する。その後もオスは卵が孵化するまで保護する。
両側回遊型の稚魚は川を下って河口付近や海で1ヶ月ほど浮遊生活をした後、底棲生活に移り、体長30mm程度まで成長すると遡上を開始するとされる。

【文化・歴史】

ゴリ、イブシミ、ヤマノカミ、カワイシモチなど、いろいろな地方名があるが、ゴリがチチブ類を指したり、ヤマノカミという同じカジカ科の別の魚がいるなど、ややこしい。カジカの近縁種をまとめてカジカと呼ぶ場合もある。

川の下流にウケと呼ばれる柳の枝で編んだカゴや網を仕掛け、上流からカジカを追い込む「カジカ押し」と呼ばれる漁法が知られ、これは「ゴリ押し」という言葉の語源にもなっている。
また、東北地方では、箱メガネで水中をのぞいてヤスで突く「カジカ突き漁」も行われており、かつては子どもの川遊びとして親しまれていた。

河川改修やダム建築の影響で、個体数が減少しているといわれ、環境省のレッドリストでは、絶滅危惧ⅠB類(EN)に分類されている。

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プロフィール

生まれ故郷近くを流れる利根川・手賀沼にはじまり、国内外の海・川・湖・沼・池を釣り歩く「さすらいの五目釣り師」。これまで釣った魚は350種以上。また、生来の手作り好きが高じて、20代はログビルダー、塩作りなどの職も経験。
釣りの楽しさ、DIY・田舎暮らし&自給自足、アウトドア、料理、保存食などの世界を紹介するライターおよび編集者として独立。自著執筆のほか、多くの雑誌・書籍の編集に携わる。TVCFなどのフィッシングアドバイザー、DIYアドバイザーも務める。
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