このページの記事は、旧・房総爆釣通信に掲載していた釣行記を、再編集したものです。
釣り場、ショップ、船などデータが古いものもそのまま掲載していることをご了承ください。
最新の釣行記は、ブログ「房総爆釣日記」をご覧ください。
初釣りは、近所の堤防でノベ竿メバル
釣行日 | 1月上旬 |
実釣時間 | 2時間 |
場所 | 千葉県 房総・近所の堤防 |
天候 | 晴れ・気温3度・大潮 |
釣果 | メバル、ウミタナゴ、チンチン |
釣り方 | 小物竿1.8m+ナイロン0.8号+ハリス0.4号+袖バリ1号 |
エサ・ルアー | 大粒アミエビ |
釣りで一番大切なことは、釣れるまで粘ること!? 新年、明けましておめでとうございます。みなさんは、もう初釣りには出掛けましたか?
我が家の初釣りは、近所の堤防での小物狙い。最初はオヤビッチャを釣るつもりで小物仕掛けを持参したのだが、堤防のきわを静かにチェックしてみるとウミタナゴやメバルなどが群れているではないか。
で、身を隠しながら息子が仕掛けを投入すると、いきなり強烈なアタリで小物用のグラス竿が絞り込まれる。
「うわぉー!」と興奮気味の息子。
細ハリスがちょっと心配だったが、何とか20センチほどのメバルを抜き上げた。
続いて、同サイズのウミタナゴやチンチン(クロダイの子)なども飛び出し、なかなか好調だ。
しかし、最初の数匹が釣れた後は、沈黙の時間が続く。
あまりにも浅場のポイントだったので、魚がスレてしまったのか?
周囲は徐々に薄暗くなり、風が出てくるにつれて気温も急激に下がってくる。
息子も、ほとんど涙目状態だ。
しかし、「家族全員のおかず分を釣るまで帰らない!」と息子。
そういえば、以前も同じ言葉を聞いた気がするなぁ……。
それから、寒空の下で粘ること1時間。
一度は、正体不明の大物にハリスを切られつつも、何とかおかず分のメバルをゲットした息子。やっぱり、メバルは夕まづめ以降がチャンスなのだ。
とっぷりと日も暮れた頃、「とうちゃん、もう帰ろう」。
新年早々、また何かを教えられてしまった……。
というわけで、今年も『房総爆釣通信』をよろしくお願いします。
寒空の下、黙々と粘った息子。ポツポツながらも、小気味のいい引きを楽しませてくれました
内房総のショウサイフグ、快釣!
釣行日 | 1月上旬 |
実釣時間 | 6時間 |
場所 | 千葉県 房総・大貫沖 |
天候 | 晴れ・気温2度・中潮 |
釣果 | ショウサイフグ16匹 |
釣り方 | カカリ竿1.8m+PE0.6号+ハリス2号+ムツバリ12号 |
エサ・ルアー | オキアミ |
料理 | 刺身、鍋 |
フグ釣りは、繊細さと豪快さを兼ね備えているのだ 久しぶりにのんびり気分の正月を過ごしていると、釣友のH氏からフグ釣りのお誘い。フグ刺、フグチリ、フグ雑炊、唐揚げ、一夜干し……。やっぱり、冬のシーズンはこれをやらないと始まりません!
当日の早朝、我が家の前の海をチェックしてみるとフグ釣りには絶好の凪。
しかし、透き通った空気はメチャ冷たく、我が家の庭の冬野菜たちにもバリバリに霜が降りていた。
自宅を出ると、車の温度計は2度を指している。こりゃ、寒いわけだ。
途中、コンビニで熱い茶と携帯カイロを入手。
港に到着すると、昨シーズンも一緒に釣りをしたG氏が着膨れ状態で待っていた。
G氏によれば、今シーズンのフグはなかなか好調とのことで、40センチ近くの大物も数上がっているそうだ。こりゃ、うまくいけばフグ鍋が当分楽しめるかも……。
H氏の操船で、ポイントの大貫沖までは10分ほど。
周囲には、すでにフグ狙いの乗り合い船が数隻。いずれも、浦安方面から遠征してきた様子だ。
一般に、フグ(ショウサイフグ)はカットウ仕掛けで狙う場合が多いのだが、ここ内房エリアでは胴付き仕掛けのエサ釣りが定番だ。
さらに、フグの微細なアタリを取るために、我々が使用しているのはカカリ竿+極細PEという最強の組み合わせ。
ほんのわずかな穂先の動きを、電光石火の早アワセでハリ掛かりさせる。
40センチ級のフグともなればファイトも意外なほどに強烈で、まさに静の中のダイナミズムと興奮を楽しませてくれるのだ。
当然、釣果の差が明確に出てしまうのも、この釣りならでは。
この日も、釣り開始から怒濤のラッシュを見せたのは、G氏ただひとり。
私とH氏の釣り座は、G氏と1mと離れていないのに全くアタリが出ない。
使っている仕掛けはほぼ同じで、G氏の仕掛けには蛍光ビーズの装飾が施されているぐらいなのだが、ホント、釣りっていうのは不思議だ。
しかし、徐々に潮が変わり始めるにつれて、こちらにもアタリが出始める。
ショウサイフグのアタリは、穂先がほんの数ミリ動くだけ。クロダイのカカリ釣りにも、負けず劣らずのシビアな釣りだ。
だからこそ、うまくアワセが決まったときの嬉しさは格別なものがある。
リズムに乗れば、2連発、3連発なんてことも。
気づいてみれば、船中の釣果は50匹ほど。皆、大満足で沖上がりにしたのだった。
帰宅後、さっそく料理した大皿いっぱいの刺身とフグ鍋は、息子たちにあっという間に食い尽くされてしまった。最後の雑炊も、メチャおいしかった~
冬の恒例となったフグ釣り。メチャメチャ寒かったものの、釣れ具合はホットでした!
人跡未踏(?)の内房の穴場で、シーバスがヒット!!
釣行日 | 1月上旬 |
実釣時間 | 20分 |
場所 | 千葉県 内房 |
天候 | 曇り・気温4度・小潮 |
釣果 | シーバス68cm |
釣り方 | シーバスロッド8フィート+PE0.6号+フロロ5号1.5m |
エサ・ルアー | メタルジグ18g |
東京湾にも、まだまだ残された場所はあったのだ…… シークレット・ポイント。
いわゆる「穴場」のことだが、多少、釣りにハマっている人なら、だれしも自分だけの秘密のポイントがあるのではないだろうか?
私が暮らす千葉県の内房総は、首都圏から近くて週末はどこの釣り場も大混雑するが、こんな激戦エリアでもちょっとだけ視点を変えてみると、意外な穴場を発見できたりもする……。
*****
世間では三連休。子供たちは友達の家に遊びに行き、私は例のごとくデスクワーク。
朝からパソコンを前にしていると、3時過ぎには指先と脳味噌が硬直してくる。
で、気晴らしとばかりに、内房沿いの国道を南下してみることにした。
「そういえば、今年の海藻の育ち具合はどうかなぁ?」
ちょっとしたゴロタ場の海岸に立ち寄ってみると、地元のおばさんたちが岩ノリを摘んでいる。
発育はなかなか良好の様子。
この状況なら春には大量の海藻が繁茂して、魚たちの絶好の隠れ家になることだろう。
そのまま、海岸沿いをぶらぶらと散歩してみると、水深は浅いものの意外と入り組んだ地形になっている。
ボートで沖からここを見ると、何の変哲もないポイントだったのだが……。
当然、これまで竿を出したこともないが、ひょっとして、ひょっとするか?
急いで車まで引き返し、シーバスタックルを持ってくる。
そろそろ日が暮れるので、ほんのワンチャンスだ。
いつもなら最初にペンシルベイトで水面をチェックしていくのだが、今日はメタルジグで沖のカケアガリを狙ってみることにした。
その一投目。
ジグを十分に落とし込んでから、リトリーブを開始した直後だ。
「ガッーン!」
えっ? ウソかと思ったが、この重い引きは本命に間違いないようだ。
思わず、笑みがこぼれてしまう。やった~!
最後まで強烈な反撃を食らったものの、何とか取り込んだのはグッドコンディションのシーバスだった。
たまには、単純に海岸をぶらついてみると、いいことがあるもんですね。
釣りに限らず、海遊びのノウハウについては、こちらもどうぞ。
ルアーvsエサ……。内房の堤防でメバルバトル!
釣行日 | 2月中旬 |
実釣時間 | 2時間 |
場所 | 千葉県 内房 |
天候 | 曇り・気温2度・大潮 |
釣果 | メバル6匹 |
釣り方 | ルアーロッド6フィート+ナイロン3ポンド+ジグヘッド1g |
エサ・ルアー | ソフトルアー2インチ(パール) |
やっぱり、釣りは「シンプルイズベスト」? すっかり、ご無沙汰してしまいました!
毎年この時期は、春に出版予定の単行本の仕事で忙しく、どうしてもHP更新が後回しになってしまい反省しております。
それでも一応、夕方のひとときにメバルやメジナなどをポツポツと釣ってはいましたが……。
さて、今回は久しぶりに開催された、我が釣りクラブの例会。
ターゲットは春告魚といわれるメバル。この寒さのなかでも、ちゃんと元気なファイトを楽しませてくれました……。
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今回、釣り方は自由ということで、ルアー派とエサ釣り派に分かれての釣りとなった。
さらにルアー派の中でも、最近流行しつつあるメバトロ派とシンプルなジグヘッド派に分裂。
ちなみにメバトロというのは、専用の飛ばしウキでワームをキャストして、一定のレンジ(層)を引いてくるというシステム。
より広範囲を探れること、そして、軽量のジグヘッドを使えるようになったことで、ワームの泳ぎがよりナチュラルになるというのがメリットだ。
当日まで開催されていた2006フィッシングショーでも、このメバトロはちょっとした注目を集めている様子だった……。
最近は場荒れしているポイントが多くなったので、メバトロみたいなシステムが登場するのも時代の流れなんだろうなぁ……。
でも、そこまでやっても最終的にはやっぱりエサの「ナチュラルさ」とは異質だろうし、ライントラブルしたときのダメージも大きいだろうなぁ……。
そもそも、ナイトゲームで複雑な仕掛けは作るのは面倒くさいだろうなあ……。などと思っていたら、結局、今回の大会でジグヘッド派は私ひとりだけだった(汗……)。
釣り場は、アオリやクロダイなどの実績も高い内房の某堤防。
当日は、シーバス狙いのアングラーも数人いた。
港内には結構な数のベイト(イワシ)が入っていたので、こちらも楽しめそうだ。
で、大会の結果は、トップ目が私。
続いて、エサ釣り派の面々が上位を独占。
そしてメバトロ派の方々は………、総員撃沈でした。
当日のヒットパターンは、軽量のジグヘッドを潮の流れに乗せつつ30秒ほどフォーリング。その後、ボトムぎりぎりをゆっくりとリトリーブしてくるのが正解だった。
これも、シンプルな仕掛けだからできた方法だったかも。
まあ、メバトロ自体は、ちゃんと使いこなせば強力なリグになるはずなので、今度、私も実際に使ってみます!
まだまだ寒い日が続いていますが、内房のメバルはポツポツと釣れています。一番下のメバルは完全に抱卵していました。海の中では、少しずつ春が近づいているようです……
早春の小磯で、ノベ竿ウミタナゴを満喫!
釣行日 | 3月上旬 |
実釣時間 | 3時間 |
場所 | 千葉県 房総・鋸南町の磯 |
天候 | 曇り・気温10度・中潮 |
釣果 | ウミタナゴ15匹 |
釣り方 | 清流竿4.5m+シモリ仕掛け+ハリス0.4号+ヘラスレ6号 |
エサ・ルアー | オキアミS、ジャリメ |
久しぶりの「シモリ仕掛け」に、威力を再確認! 釣り雑誌の依頼で、小磯のウミタナゴを釣ることになった。
取材にやってきたのは、各誌で活躍中のライターO氏。前夜は雨の中のシーバス取材を敢行してきたそうで、御苦労様!
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今回の釣り方は、当然のごとく「ノベ竿のウキ釣り」。
最初はノーマルな発泡ウキを使って、1.5mほどのウキ下で開始することにした。
が、いきなり手の平サイズのメジナが釣れるも、あんまり魚の気配が感じられない。
潮も全然動いていないので、早朝から釣りをしていたらしい周囲の約5人(クロダイ狙いか?)も沈滞気味だ。
そこで、遅ればせながらシャブコマセを少量ずつ効かせていく。
待つこと10数分後。
ようやく微妙なアタリで、本命が釣れ上がる。
取材での一匹目っていうのは、小さくてもやっぱりウレシイもんです。
ウミタナゴという魚は、活性の高いときには一気にウキを引き込むのだが、あのおちょぼ口でエサを突っつくように食べるため、活性が渋いとアタリはじつに繊細になる。
以前も、タナゴの見釣りの実験したことがあるが、このときはタナゴがハリに付いているエサを食べているのにもかかわらず、高感度の発泡ウキにもまったくアタリが出なかった。
上物釣り師たちがエサ取りと称している魚の中には、このウミタナゴも入っているのは間違いなさそうだ……。
で、この日もアタリは小さく、ウキ下を数センチ単位で変えてみるものの、いまいちペースに乗り切れない。
そこで今度は、仕掛けをシモリウキの3連仕様にチェンジすることにした。
シモリ仕掛けは浮力が分散されるために、ひとつひとつのウキの感度が飛躍的に向上するのが最大の利点だ。魚がエサをくわえたときにも違和感を与えにくいし、エサ落ちもスローになるのでアタリも出やすくなる。
少々、作るのが面倒なので最近はほとんど使っていなかった仕掛けだが、今回、この仕掛けの威力を再認識した。
それまでの渋さとは打って変わって、アタリがバンバン出るようになったのだ。
魚の活性が上がったわけではないのだが、水面下にあるシモリウキのわずかな動きでアワセを入れると、「ギュイーン」と小気味いい引きが伝わってくる。
軟調の清流竿を使っているので、ほんの手の平サイズが相手でも竿がきれいに満月を描く。
これぞ、タナゴ釣りの醍醐味。これぞ、小磯の小物釣りの楽しさ!
一度は、正体不明の大物に海藻へ突っ込まれてしまったが、それもまたエキサイティング。
静の中に隠されたダイナミズムを楽しめるのが、この釣りだ。
気がついたら、O氏そっちのけで釣りに没頭してしまっていた。
早春の小磯もいい雰囲気だし、いや~、久しぶりに楽しい釣りを満喫させてもらいました。
軟禁明けの第一陣は、春の小川でマブナ釣り
釣行日 | 4月上旬 |
実釣時間 | 3時間 |
場所 | 茨城県・水郷、北浦 |
天候 | 曇りのち雨のち晴れ・気温13度 |
釣果 | マブナ40匹 |
釣り方 | マブナ竿2.1m+シモリ仕掛け |
エサ・ルアー | アカムシ |
春の嵐?に翻弄されるも、ホソの乗っ込みブナを満喫! ようやく、軟禁状態から解放された。
早くもつぎの執筆依頼が来ているが、それはもう後回しだ。
なにしろ、いまの時期だからこそ楽しめる釣りが盛りだくさんなのである。
というわけで、第一陣は何を釣ろう。
クロダイ? シロギス? アオリイカ?
しかし、即決したのは「ホソのマブナ」。
私のDNA(?)には、「春=乗っ込み=マブナ」という図式が刷り込まれているのだ。
さっそく、早朝から小櫃川水系のホソを探索に出掛ける。
しかし、ここぞと思えるポイントに竿を入れてみるが、まったく魚の気配が感じられない。
そういえば、昨年の同じ時期は、小糸川のホソ探しで惨敗に終わたことを思い出す。
時間は10時を過ぎた。
で、心機一転とばかりに、一気に水郷方面に向かうことに。
高速道路を使って1時間ほどで北浦に到着。
ところが、その湖面を見て唖然。
まさに、春の嵐である。
さらにポツポツと雨粒が落ち始めたと思ったら、今度は春雷とともに土砂降りになってきた。
これじゃ、とても釣りどころじゃない(涙)。
しかなたく、ホソの探索をしながら潮来方面へ向かう(途中、道の駅で買った「葉がらしオニギリ」は激ウマでした)。
やがて、数年前に大型マブナを激釣したホソに到着した頃には、さっきの嵐がウソのように静まり、厚い雲から太陽も顔を出してきた。
さっきの雨で、魚の活性はどうなっただろう?
家を出たときの気温は17度だったが、車の温度計を見ると13度まで落ち込んでいる。
期待と不安のなかでで、シモリ仕掛けを投入してみる。エサはアカムシだ。
と、水中のシモリウキがユラユラと揺れる。
軽くアワセを入れると、小気味のいい引きで上がってきたのは、本命のキンブナ。
サイズは小さいが、うれしい一匹だ。
同じポイントを攻めてみると、どうやら魚の溜まり場だったようで頻繁にアタリが出る。
魚の活性も低下していない様子だ。
しかし、乗っ込み特有の大型サイズはまったく気配がなく、釣れてくるのはどれも5~7センチどまり。
明確なアタリでもハリに乗らないことが多かったので、試しにタナゴ用のハリにチェンジして、アカムシをていねいに通し刺しにしてみる。
この作戦がズバリ的中して、つぎのアタリからは怒濤の入れ食いラッシュ。
一度、正体不明の大物にハリスを切られたが(尺ブナか?)、どうにか40匹ほど釣り上げて春の小川の釣りを満喫することができたのだった。
『川釣りの極意 』でもくわしく書いたように、この釣りは「ポイント探し」と「仕掛けの作り方」で、釣果は決まってしまう。
つまりは、釣りの原点がそこにあるわけだ。
年に1回か2回楽しむだけだが、このホソのマブナ釣りがいろいろな意味で私に釣りの再確認をさせてくれるのである。
久しぶりにホソのマブナ釣りを満喫してきました。やっぱり、私の釣りの原点はコレなのです!
五目釣り師、故郷のホソでタナゴ釣り……
釣行日 | 4月中旬 |
実釣時間 | 2時間 |
場所 | 千葉県・手賀沼水系 |
天候 | 雨のち曇り・気温12度 |
釣果 | タナゴ、マブナ |
釣り方 | タナゴ竿1m+シモリ仕掛け |
エサ・ルアー | アカムシ、グルテン |
都市近郊の「里川」が本当の意味で復活する日とは? 「中の橋落し」、「呼塚の落し」、「染井落し」……。
いずれも昭和30~40年代に名をはせた、手賀沼水系の有名釣り場だ。
私が子供の頃、マブナやタナゴ釣りの極意をたたき込まれた関東屈指の釣り道場でもある。
当時は、東京からの釣会でやってくるベテラン衆も多く、仕掛けやエサの扱い方などをいろいろと勉強させてもらった。
「玉虫」をエサにするときのコツも覚えたし、「トンボ」と呼ばれる独特のミャク釣り仕掛けの妙味にも魅了された。
何より、「落し……」という琴線をくすぐる語感の響きに、子供心にも別格の雰囲気を感じていたものだ。
しかし、昭和40年代後期から手賀沼水系の川は汚染度全国ワースト1となり、フナやコイなどの死骸が累々と河岸を埋め尽くす状態になる。洗剤の泡が川面を真っ白く覆っていた異様な光景は、いまでも脳裏に焼き付いている……。
そんな我が故郷で、久し振りに釣り糸を垂らすことになった。
もうずいぶん前から、マブナやタナゴたちが復活しているという話は聞いていたし、この冬には手賀沼でワカサギも釣れたそうだ。利根川からの導水事業によって、水質が改善されているのだろうか?
ところが、久し振りに訪れたかつての釣り場では、澱んだ水面に赤茶けた油が浮いていた。水色が妙に白っぽく濁っているのも、非常に気になる。周囲には水田が広がり、都市近郊にしてはいいロケーションなのだが、やっぱり水質の改善はまだまだという印象だ。一瞬、竿を出すのをためらったが、少しでも流れの利いているポイントを探して、とりあえずグルテンエサで藻穴を攻めてみた。
と、シモリウキが小さく揺れる。
軽く聞きアワセを入れてみると、穂先をブルブルと震わせて上がってきたのは「アカヒレタビラ」。
おお、やっぱりタナゴは復活していたのか!でも、タビラ系は昔はこの釣り場では釣れなかった種類。
きっと、だれかが放流したものが居着いたのだろう。
その後も、ポツポツとタナゴが釣れたが、エサをアカムシに替えたとたんに顔を見せたのがコレ。体長7センチほどのキンブナ。
「おおっ、久し振りの再会!」と、喜んだのもつかの間……。
よく見ると、尾びれが三又に分かれ、その端は病的な腐れで血が滲んでいた。
身近な場所で釣りを楽しめるのは、歓迎すべきことなのかも知れない。
しかし、劣悪な環境での棲息を強いられる魚たちを考えると、素直に喜べないこともまた事実。
ちょっと、哀しい故郷での釣りとなってしまったが、ニッポンの里川の釣りに一石を投じるべく、次々回の本の構想を練っています。
房総のアオリイカ、開幕!
釣行日 | 4月中旬 |
実釣時間 | 1時間 |
場所 | 千葉県 内房 |
天候 | 曇り・気温13度・大潮 |
釣果 | アオリイカ1パイ |
釣り方 | エギング竿8フィート+PE0.6号+リーダー2号1m |
エサ・ルアー | エギ4号(ピンク) |
寒の戻りの中で、本命がヒット! 例年、アオリの初釣りは4月中旬頃と決めている。
もっと早い時期でも釣れると思うが、ポカポカ陽気の中で釣るのが楽しみなのだ。
ところが、今年は寒の戻りでブルブルと震えながらの釣りになってしまった。
それでも、狙い通りに水深8mラインでエギをシャクってみると、いきなりのヒット!
浮上してきたのは本命のトンカツサイズだった。
今年も順調に釣れそうな予感……!
今期の初アオリは、触腕一本でヒットしてきた。まだまだ、活性は低いのかな?
今季初のカカリ釣りは……、撃沈!
釣行日 | 4月下旬 |
実釣時間 | 5時間 |
場所 | 千葉県 金谷沖 |
天候 | 曇りのち雨・気温17度・長潮 |
釣果 | メバル、カサゴ、ベラ |
釣り方 | カカリ竿1.5m+フロロ1.7号+チヌバリ5号 |
エサ・ルアー | オキアミ |
冷雨がシトシトと降るなか、良型メバルをひとり爆釣するK 釣りクラブの例会で、今季初のカカリ釣りに行ってきた。当日は朝から最高の凪で、みな、子供のようなワクワク顔で船に乗り込む。
私にとっても一年ぶりのカカリなので、前夜に突貫工事?でカカリ竿を一本作製してしまった(気合い入れ過ぎ?)。
五目釣り師の操船で向かったのは、クロダイ釣りのメッカである金谷沖。
途中、沖磯には大勢の釣り人が陣取っており、人気の高さをうかがわせる。
この時期、クロダイは浅場まで乗っ込んでくるので、狙いの水深は5~10mライン。エンジンを切った船なら、沖磯よりも有利な条件で狙えるはずだ。
ポイントに到着後、2本のアンカーロープで船を固定して、さっそく釣りを開始する。カカリ釣りは何度やっても、この第一投目がたまらなくワクワクするのだ。
ところが……、開始後30分、1時間と経過するも、本命らしきアタリは皆無。新調したカカリ竿の穂先を動かすのは、大型のササノハベラだけだ。ソコリから動き始めるはずの潮も、一向に効く気配がない。
徐々に船内にはダルな気配が漂い始め、T氏とKは缶ビールに手を出しはじめる。このまま粘っても期待薄なので、思い切って大移動することにした。
魚群探知器の反応を見つつ船を流していると、フラットな海底にポツンとある根にナイスな反応が出ている場所を発見。水深は約10m。再び、アンカーで船を固定して竿を出す。
が、今度もベラの猛襲!
この海には、ベラしかいないのか?」。
ヤケになったKが、おもむろにサビキ仕掛けを取り出して海中に放り込む。すると恐ろしいことに、5秒後にロッドが満月を描き、竿先が水面に突き刺さりそうになる。
「ウソだろ!?」しかし、Kの表情は真顔。やがて浮上してきたのは大型の金メバルだ。
その後もKの快進撃は続き、良型メバル&カサゴの大漁水揚げを果たしたのだった。
肝心のクロダイは……、撃沈でした。
当然、近々にリベンジ行ってきま~す!
乗っ込みヘラブナを「ドボン仕掛け」で激釣!
釣行日 | 4月下旬 |
実釣時間 | 3時間 |
場所 | 千葉県 近所の湖 |
天候 | 晴れ・気温21度 |
釣果 | ヘラブナ18匹 |
釣り方 | ヘラ竿3.9~4.8m+ミチイト1号+ハリス0.6号+ハリ6号 |
エサ・ルアー | 両ダンゴ、両グル |
近所の湖で、巨ベラの強烈な引きを満喫! 乗っこみの季節ならではの釣りのひとつが、山上湖での巨ベラ釣り。
昨年もこの時期に40センチオーバーを快釣しているので、今回も同じ釣り場に出掛けてみた。
現場に到着すると釣り人は皆無。
水色は多少濁りが入っているが、晴天・微風の絶好のコンディションだ。
釣り会のメンバーは、誰もヘラをやらないので、今回はひとりでの釣行。それにしても、静寂な山上湖での釣りっていうのは、本当に独特の雰囲気がある。新緑の湖畔にはウグイスの鳴き声が渡り、遠くで魚が跳ねる音は、周囲の山々に反響してじつにクリアに聞こえてくる。
今回は、久し振りにドボン釣りで巨ベラの引きを満喫できたし、やっぱり、野釣りは最高に楽しいのだ!
さっそく、丈3(3.9m)の竿でバランスの底釣りを試してみる。
中層を狙う釣り方もあるが、とりあえずはエサを湖底に落ち着かせて「地合い」を作っていくのが野釣りの基本であり、楽しさなのだ。
急なカケアガリを狙う場合は底立てが少々難しくなるが、ここで手抜きをすると地合いが作りにくくなるので、タナ取りゴムなどを使ってできるだけ正確に底立てする。
エサは、両ダンゴでスタート。
水深3m近くの深場を狙うので、多少、水を多めに練ってエサ持ちをよくする。
最初のうちは、やや大きめ(1円玉ぐらい)のダンゴを打ち、ウキにサワリが出るようになったら、パチンコ玉ぐらいの大きさにしてアタリを取っていくのがセオリーだ。
しかし、エサ打ち開始から1時間経過しても、まったくサワリがない。
管理釣り場と違って、野釣りの場合はアタリがないと「魚がいないのか?」と疑心暗鬼になってくる。
で、今度は竿を4.8mにチェンジし、さらに、仕掛けをドボン仕様に変えてみた。
「ドボン仕掛け」というのは、重めのオモリをアンカー状態で釣るための仕掛けで、一般には流れの速い河川の釣り場で使われることが多い。
しかし、この仕掛けはハリスが完全に水底に寝るためにエサの吸い込みがよく、食いアタリが明確に出やすいことも大きなメリット。今回のような状況でも、威力を発揮してくれることが多いのだ。すると、打ち始めから5分もすると、いきなりの明確なアタリ。
アワセが決まると、竿先が一気に絞り込まれる。これぞ、野釣りの醍醐味!
久し振りに強烈な引きを楽しませてくれたのは、40センチ級の腹パン。その後も、30~40センチ級が次々と竿を引き絞ってくれる。乗っこみ時期ならではの、怒濤の巨ベラの入れ食いだ。
やがて気がつくと、周囲の湖畔でバシャバシャとハタキ(産卵行動)が始まっていた。いや~、やっぱり乗っこみベラは最高です!
今度は、仲間と一緒に来てみようかな?
(ドボン釣りについては、野釣りの最強メソッドとして『川釣りの極意 』↓↓でくわしく紹介しています)
ゴロタ場のチョイ釣りで、マダコ「獲ったど~!」
釣行日 | 4月下旬 |
実釣時間 | 30分 |
場所 | 千葉県 近所のゴロタ場 |
天候 | 晴れ・気温21度・大潮 |
釣果 | マダコ |
釣り方 | 拾った竹1.5m+フロロ1号1m+ガン玉5B+ヘラスレ6号 |
エサ・ルアー | ヤドカリ(現地調達) |
超簡単、超釣れる、超面白フィッシングのススメ GW中は、ここ房総半島も堤防や磯の釣り場は満員御礼状態。
しかしこんな混雑の中、誰もが素通りする穴場がある。
それが、内房~南房~外房のどこにでもある「ゴロタ場」だ。水深は50センチそこそこ。
「そんな場所で、ナニ釣るの?」と言われそうだが、ゴロタの岩の下にはムラソイやメバル、ギンポなどの高級根魚たちが結構潜んでいるのだ。
私の本でも何度も紹介している、ゴロタの「チョイ釣り」。現地調達した竿とエサで、ゴロタの高級根魚を狙う釣りだが、今回はマダコまで釣れてしまった。
磯遊びをしながら楽しめるので、GW中のファミリーフィッシングにもオススメですよ!
ここで使う仕掛けは、シンプルが一番。
まず、海岸に転がっている短い竹の棒を拾う。これが竿だ。
続いて、竹の先に1号程度のラインを1mほど結ぶ。
そしてラインの先にハリを結び、ハリ上5センチにガン玉をセット。
これで、仕掛けの完成。
エサは持参する必要はない。
ゴロタの岩に隠れている小粒のヤドカリや巻き貝などを使えばOKなのだ。
さっそく、息子が石を拾って貝殻を叩きつぶす。
中から身を取り出してハリに付ける。
ワイルドだが、現地調達のエサこそ釣りの超基本なのだ。
で、今回は水温が低かったせいか根魚の活性も渋く、釣れたのはギンポのみ。
そのかわり、息子がこんな超高級(?)な獲物を釣り上げた。
その晩、オデンとタコ焼きでおいしくいただきました!(仕掛けの作り方や釣り方は、「海遊びの極意」でも紹介しています)
伊良湖岬沖でマダイのジギング
釣行日 | 5月上旬 |
実釣時間 | 7時間 |
場所 | 愛知県・伊良湖岬沖 |
天候 | 晴れ・気温21度・中潮 |
釣果 | マダイ船中7匹 |
釣り方 | ロッド6フィート+PE0.6号+フロロ30ポンド1m |
エサ・ルアー | メタルジグ40~90g+アシストフック |
ブレイク間近? マダイのルアーフィッシング 取材で村越正海さんと伊良湖沖のマダイ釣りに行ってきた。
釣り方はメタルジグを使ったジギング。タックルは、シロギスでも釣りそうな超軟調のロッドと極細PEラインの組み合わせだ。
そしてもうひとつ、当地では「カブラ」と呼ばれる擬餌バリを使った釣り方も人気だった。
マダイ狙いの大船団に囲まれての釣りとなったが、結果は船中7匹。
関東でのマダイジギングは未知数だが、場所とやり方次第では十分に楽しめると思う。
この時期はマダイも乗っこみ本番で、どこの釣り場もフィーバーする。今度は、東京湾のマダイを試してみよう
西湖でのヒメマス釣りは……、豪雨で撃沈!!
釣行日 | 5月上旬 |
実釣時間 | 2時間 |
場所 | 山梨県 西湖 |
天候 | 曇りのち土砂降り・気温13度 |
釣果 | ヒメマス2匹 |
釣り方 | ロッド6フィート+PE0.6号+アジ用サビキ仕掛け |
エサ・ルアー | イクラ |
高速パーキングの仮眠から、久し振りのヒメマス釣りへ 前日のマダイ釣りの帰り、あまりの眠さに東名高速の富士川PAで仮眠することにした。
……で、目覚めてみると時刻は午前3時過ぎ。
完全に眠気は冷めたので、このまま帰るのが惜しくなってきた。
「伊豆半島でエギでもシャクってみるか……」。
でも、今回はエギを投げられるタックルを持っていない。
少々考えた後、近場にある西湖でヒメマスを狙うことにした。
タックルは、マダイ用に用意してあったベイジギングロッドと極細PEの組み合わせでOKだろう。
もう一本、メバル用のロッド(ラインもPE)も積んでいたので、これも使えそうだ。
ただし、ヒメマスはそろそろ禁漁かも……。
多少の不安を抱えつつ、まったく車通りのない139号線を飛ばすと、あっという間に西湖に到着。
以前、お世話になったボート店に行くと解禁は10日までだとか。ラッキー!
サビキ仕掛けとエサのイクラを購入して、さっそくボートを漕ぎ出す。
(ちなみに、今年からコマセの使用は禁止になったそうだ)。
話しによれば、今期のヒメマスは5m付近と30m付近のタナを回遊しているらしい。
通常だと、20m付近を回遊していることが多いのだが……。
とりあえずは話し通りに、5mと30mに仕掛けをセット。
(メーター刻みのマークの入ったPEラインは必須ですね!)
すると30mのほうに、いきなり食い上げのアタリ!
型は小さいが早くも本命をゲットだ。
続いて、同じタナで同サイズをもう一匹。幸先がいいぞ!
しかし、その後はアタリもなく手持ちぶさたな状態が続く。
さらに空を見上げると、今にも泣き出しそうな気配。
遠くではゴロゴロと春雷が鳴っている。
と思ったら、湖面の半分にいきなりスコールが叩きつけるように降ってきた。
「ヤバイ!」
一時避難するために、速攻で舫っていたロープを解いて湖岸にまっしぐら! が、スコールに追いつかれて全身ずぶ濡れ。
突然思いついた釣りなので、雨具を忘れていたのが誤算だった。車内で雨宿りをしながら晴れるのを待ったが、雨足はますます強くなる。
しかたなく、今回は不完全燃焼のまま帰路についたのだった……。
またもや、リベンジのネタが増えてしまった!
久し振りのヒメマスは超不完全燃焼に終わる。今度は、湯ノ湖でリベンジだ!
オヤジたちの巨ベラ狙いは……、爆沈(予定調和)!
釣行日 | 5月上旬 |
実釣時間 | 4時間 |
場所 | 千葉県 近所の湖 |
天候 | 晴れ・気温21度 |
釣果 | 撃沈! |
釣り方 | ミチイト1号+ハリス0.6号+ヘラスレ6号 |
エサ・ルアー | 両ダンゴ |
ボートでアオリイカのはずが…… 今月の釣り会の例会は、みんなが(とくに私?)楽しみにしていたボートでのアオリイカ。
しかし、前日の予報では激風&大荒れとのことで、急きょ近所の居酒屋で作戦会議。
結局、私以外は全員初体験のヘラブナ釣りに変更することになった。
といっても、風が強いのは内陸でも同じ(当たり前ですね)。
先日は静寂の中で激釣を楽しんだ湖に到着してみると、ザバザバと湖面が激しく波立っていた(爆)。
無理矢理釣りを始めてみるも、波の中でウキが浮き沈みして非常にアタリが取りにくい。
あまりの釣りにくさに、半ばヤケになったK氏が早くもビールに手を伸ばす。W氏も初めて使う仕掛けに苦戦している模様。
すると背後から「釣れるかい?」の声で初老の男性が現れた。
振り向いたW氏が苦笑いしながら、
「いや~、全然ダメなんですけどぉ~」
「風が強いからな」
「じつは、ヘラ釣り初めてなんですよ」
「そんなの、道具を見ればわかるよ」
「は、はあ~(絶句)」
「それと、このエサじゃ全然ダメだな」
「えっ、はあ~」
といった会話がW氏との間でかわされた後、いきなりマンツーマンの釣り談義が始まった。
「エサ落ち目盛りは、ちゃんと出てるの」
「???」
「これ、底立てが全然ダメだな」
「???」
「仕掛けも作り直してやるからな」
「はぁ」
「エサは、もっとシットリさせないと底まで持たないよ」
「???」
「まあ、若い人にはさ、どんどんヘラ釣りを楽しんで欲しいんだよな」
「はぁ……(私、全然若くないんですけど~ぉ)」
てな感じで、本来は私が教えるべき内容をW氏にレクチャーすると、その男性は去っていった。
その後も延々粘ってみたものの……、
W氏だけでなく、全員が見事に撃沈に終わったのだった(涙)。
まさかまさかの撃沈に、ビール片手にリベンジを誓うオヤジたちであった……
内房のアオリイカは、一ヶ月遅れか?
釣行日 | 5月上旬 |
実釣時間 | 1時間 |
場所 | 千葉県 房総 近所の堤防 |
天候晴れ・気温16度 | 晴れ・気温21度・中潮 |
釣果 | アカイカ |
釣り方 | ロッド8フィート+PE0.6号+フロロ2.5号 |
エサ・ルアー | エギ3.5号(ピンク) |
水温はまだまだ低め? 今シーズンのアオリイカは、4月中旬に釣ったっきりだ。
その後は西風の強い日が続いたこともあって、2,3回エギをシャクってみたものの全然イカの気配がなかった。
旧暦によると今年は閏月が入っているので(7月が二回ある)、潮が遅れているのだろうか?
そういえば、いつもの年ならとっくに食べられなくなっているはずのワカメが、いまだに磯に新芽が生えている。
完全に一ヶ月ほど潮が遅れているみたいだ。
逆に考えれば、これからアオリイカの季節がはじまるということか?
というわけで、久し振りに近所のポイントに出掛けてみたが、やっぱりアオリの気配はなし。
一度、中層のシャクリを試してみたら、アカイカが釣れただけだ。
今年はアオリイカが不調みたいですが、旧暦の閏月(うるうづき)を考えると、これからは良くなることを期待です。
帰りぎわ、別のポイントに寄ってみると、知り合いのGさんとTさんに会う。
いつもこの場所でアジ釣りをしているGさんは、
「昨日は三匹上げたけど、まだまだ全然だな。今年は潮が遅れてるよ」
Tさんも「今年の潮はムラが大きい」とか。
やっぱり、地元の釣り人は潮をよく知っている。
それでも、南房では結構釣れているようなので、内房でも5月は期待してみたい。ちなみに、我が家では一昨年から旧暦カレンダーを使い始めていて、釣りや海遊び、農作業に役立てている。
房総アオリイカは、プチ上昇傾向か?
釣行日 | 5月中旬 |
実釣時間 | 1時間 |
場所 | 千葉県 近所のポイント |
天候 | 晴れ・気温21度・小潮 |
釣果 | アオリイカ |
釣り方 | ロッド8フィート+PE0.6号+フロロ2.5号 |
エサ・ルアー | エギ4号(ピンク) |
今年の房総は、海藻がメチャ多いぞ! ここ房総半島では、早くも梅雨か?と思わせるような雨模様が続く……。
釣りとは全然関係ないが、今年はウチの新たな畑で小麦を大量に育てているので、サンサンとした太陽の恵みがないと少々困るのである。
うまいこと小麦が実ったら石臼(物色中!)で粉にして、パンやピザ、肉まん、ウドンなどを楽しむつもり。
釣り仲間や奥さん連中を呼んでの収穫祭も画策しているので、ぜひとも晴れて欲しいのだ。
ところで、近所の漁師によれば、最近の海ではサバはメチャクチャ釣れるけど、アオリやクロダイはいまいちとか……。
刺し網の漁師も、「今年は魚が全然入らない」とこぼすぐらいだ。
私も仕事の合間を縫ってはエギをシャクっているが、これほどアオリが渋い年も珍しい。
しかし、すでに5月の半ば。海の中では、着実に水温が上昇しているはず。
実際、ボートで水深20mラインを狙っている人は、しっかりキロオーバーのアオリを釣ってくるのだ。
で、今日もそぼつく雨の中、近所の釣り場をランガンしながらエギをシャクってきた。
結果は、800g級が一杯。
徐々にサイズは大きくなっているが、例年のような爆発的な釣れ方はまだまだ先のようだ。
ちょっと気になったのは、例年になく海藻が多いこと。それも、新芽ばかり。
そろそろ、沖にいた魚たち(アオリも)が、接岸してきそうな気配です……。
今日は近所の釣り場で800グラム級をゲット。食味はこれぐらいのサイズが一番いいのだが……。
雨の房総で、良型のサバが爆釣!
釣行日 | 5月下旬 |
実釣時間 | 1時間 |
場所 | 千葉県 近所のポイント |
天候 | 小雨・気温21度・中潮 |
釣果 | サバ爆釣! |
釣り方 | ロッド8フィート+PE0.6号+フロロ2.5号 |
エサ・ルアー | メタルジグ14gブルー |
内房の海は、イワシの大群に埋め尽くされた? 雨の中、近所の海岸を散歩してきた嫁さんと息子が、
「海岸にイワシの群れが打ち寄せられているよ」。
今日は、夕飯までに締め切り間近の原稿を仕上げるつもりだったが、これを聞いてはしかたがない(ホントは嬉しい?)。
夕方の30分ほど、竿を持って海岸に偵察に出掛けてみた。
海岸の小磯をチェックしてみると、たしかに無数のカタクチイワシが打ち上げられている。
おそらく青物に追いかけられて、行き場を失ってしまったのだろう。
となれば、相手は遊漁船などでメチャクチャ釣れているというサバか?
さっそく、小磯の先端に乗ってメタルジグをフルキャスト!
海面には魚の気配がないので、一度、ボトムを取ってから高速リトリーブしてみた。
すると、いきなり引ったくられるようなアタリ。
竿先をガクガク震わせるファイトは、やっぱりサバだ。
久し振りの走りを楽しませて上がってきたのは、40センチほど。それも丸々と太っている。
それからは、お約束のワンキャスト・ワンバイト。
ホント、ここ数年はサバが増えたなあ~。
今日はエギングロッドを使っているので、サバが横走りするたびに悲鳴を上げる。
(みなさんは、シーバスロッドを使いましょう!)
そのうち魚の活性が上がってきて、フォール中のアタリが連発するようになったが、
遠投狙いで30gのジグに替えたら全然反応がなかった。
これはジグのサイズの違いというより、フォールスピードに差があるからだろう。
ちなみに、シーバスの接岸も期待して周囲が暗くなるまで粘ったが、そちらはNG。
ついでにエギもシャクってみたが、そちらも無反応だった。
釣ったサバは、竜田揚げとシメサバなどでおいしくいただきました!
麦秋のアオリ狙いは……、撃沈!
釣行日 | 6月上旬 |
実釣時間 | 1時間 |
場所 | 千葉県 房総・近所のポイント |
天候 | 曇り・気温23度・中潮 |
釣果 | 撃沈! |
釣り方 | ロッド8フィート+PE0.6号+フロロ2.5号 |
エサ・ルアー | エギ3.5号(ピンク) |
今年の内房は、エギンガーが大急増中? ウチの畑で栽培している小麦が、いよいよ黄金色になってきた。
自分たち家族だけの力で育てているだけに(といっても放任栽培だが)、豊饒の実りを眺めるだけでも単純に感激してしまう。
これで小麦粉の自給自足が実現できれば最高だ。
そしたら、手打ちうどんやパンなどを作るのが、ますます楽しみになるだろう……。
我が家の畑も、いよいよ麦秋の時期を迎えた。これから梅雨のシーズンだけに、刈入れのタイミングが難しい……
てなことを夢想していたら、学校から帰ってきた息子が「釣りに行こう」。
それじゃあ、サバかアオリを狙ってみようということで、近所のポイントに向かってみる。
が、好ポイントには平日だというのにアオリ狙いのアングラーがズラリと並んでいた。
ほんと、今年は週末も平日も関係なく、エギをキャストしている人が増えたなぁ……。
それでも、息子はポイントの端っこで懸命にエギをシャクる。
しかし30分ほど粘ってみるも、まったく魚の気配を感じない。
潮の流れも、このポイントとしては良くないようだ。
息子も、ほかのアングラーが全然釣れていないのを見て、「とうちゃん、もう帰ろう」。
つぎはリベンジだ!
再度のアオリイカ狙いは、トンカツ級のみ!
釣行日 | 6月上旬 |
実釣時間 | 30分 |
場所 | 千葉県 近所のポイント |
天候 | 曇り・気温25度・中潮 |
釣果 | アオリイカトンカツ級 |
釣り方 | ロッド8フィート+PE0.6号+フロロ2.5号 |
エサ・ルアー | エギ3.5号 |
今期のアオリイカは、ロングラン? 前回、撃沈した息子のリベンジ(?)をするため、夕方、再度同じポイントに入る。
今日は風が強いので、ショートキャストで足元をじっくり狙う作戦だ。
と思ったら、3投目で早くも本命のバイト。
結構、強烈なファイトだったので良型かと思ったが、浮上したのはトンカツ級だった。
すると、ほどなく隣にいたアングラーにも同サイズがヒット。
「今年は、これぐらいのサイズばっかりですね」。
どうも今期のアオリはムラがあるようだが、シーズンは長く続くような気がする。
今日は風が強くて釣りにくかったが、何とか本命をゲット。サイズ的には不満だが、食味的にはこれぐらいが一番おいしいみたいだ
房総の河川で、アユのエサ釣り
釣行日 | 6月上旬 |
実釣時間 | 1時間 |
場所 | 千葉県 房総・湊川、養老川 |
天候 | 晴れ・気温25度 |
釣果 | ヤマベ |
釣り方 | ロッド3m+ナイロン0.6号+アユエサ1号 |
エサ・ルアー | シラス干し |
湊川と養老川の状況をチェック! いよいよ、待ちに待っていたアユの解禁だ。しかし、今年は雨続きの天候が影響したのか、あんまりいい噂を聞かない。
それでも、房総の河川が気になったので、湊川と養老川の状況を偵察してみた。
まず出掛けたのは湊川。
この河川は、支流の「相川」がアユのエサ釣りのメッカになっていて、結構、遠方からやってくる釣り人も多いのだ。
橋の上から川をチェックしてみると、体長10センチ前後の小鮎がウジャウジャと群れている。
エサ釣りの人たちも、いいペースで釣れている様子だ。
しかし、今回は本命ポイントを外して、湊川本流をチェックしてみることにした。
使用したエサは、アユのエサ釣りでは定番の「しらす干し」。
これの頭を小さくカットしてハリ掛けしてやるわけだ。
本流といっても水深は浅いので、その一番流心の筋に仕掛けを流してみる。
すると、いきなり連発で釣れてきたのはヤマベ。
岩盤の落ち込みでは、アユらしき魚がキラキラ光っているのだが、どうにも口を使ってくれない。
あの手この手で粘ってみたが、どうやらここのアユは石のコケを食むのに夢中なようだった。
やっぱり、相川で釣ればよかったかな?
ヤマベの猛攻にギブアップして、つぎの養老川に向かおうとすると、どこからか5、6羽の鵜(鵜飼いのウですね)が飛んできてポイントを取り囲んでしまった。
きっと、流れの間に見え隠れしている小鮎を狙っているのだろう。
一説によると、鵜はアユのいる川ではヤマベやウグイには見向きもしないとか。
こんなに鵜がいては、アユが成長する夏には、ほんのわずかになってしまうかも知れない。
しかし、鵜の存在以上に気になるのが、この川の汚染度が全然改善されないという事実だ。
地元の小学校では、毎年子供たちにアユの稚魚を放流させているが、この事実をちゃんと把握しているのだろうか?
行政や地元の人たちは、どう感じているのだろうか……。
ちなみに、つぎにチェックした養老川は、例年並のアユの濃さだった。
前日に開催された大会では、最大22センチも釣れたとか!
ただし、養老は天然遡上がない河川なので、釣りに行くなら早めのほうがいいかも知れない。
内房の海岸で、アオヤギが採り放題!
釣行日 | 6月中旬 |
実釣時間 | 1時間 |
場所 | 千葉県 内房 |
天候 | 曇り・気温26度・中潮 |
釣果 | アオヤギ(バカガイ)大量 |
釣り方 | 手掘り |
エサ・ルアー |
アサリがダメなら、アオヤギだ! 海暮らしをしていると、四季折々にいろいろな収穫を楽しめる。
いまの時期ならアサリもそのひとつなのだが、例年出掛けていた湊川が今年は絶不調。
きっと、毎年の乱獲が影響したのだろう。
しかし、海暮らしをしていると、ナイスな情報が入ってくるのも早い。
さっそく、釣り仲間のH氏から「○○の海岸でバカガイ(アオヤギ)が採れてるよ!」との情報が入る。
さっそく、家族全員が臨戦態勢を整えて、ウワサの海岸に出掛けてみた。
その海岸はアプローチがわかりにくいこともあって(私も今回初めて行った)、人はまばらに散っている程度。
しかし、全員がすでにバケツ満杯のアオヤギをゲットしていた。
それを見た嫁は、さっそく熊手で砂を掘り出す。
こう手近な獲物を前にしたときの、女性は本当にたくましくなる。
縄文以前の本能が、呼び覚まされるのだろうか?
私は、息子たちと一緒に波打ち際で手掘りにチャレンジ。
アオヤギは貝殻が軟らかいので、熊手で一撃するとすぐに割れてしまうが、手掘りなら安心なのだ。
ひとつ見つかったら、その近くを探すと10個は採れる。
ほどなくバケツ一杯の収穫。
アオヤギは砂抜きが面倒なので、これにて終了。
ちなみに、アオヤギを砂抜きする場合は、塩水で茹でて身を取り出してから、一粒一粒流水で砂を洗い流す作業が必要になる。
それが面倒なら、ベロと貝柱だけを食べるといいかも知れない。
粒は小さめだったものの、鮮度がいいせいかウマミが凝縮されてました
なお、アオヤギの採取が規制されている場所もあるので念のため。
小麦の収穫とアカイカ釣り
釣行日 | 6月中旬 |
実釣時間 | 1時間 |
場所 | 千葉県 内房 |
天候 | くもり・気温26度・大潮 |
釣果 | 撃沈! |
釣り方 | ロッド8フィート+PE0.6号+フロロ2.5号 |
エサ・ルアー | エギ2.5〜3.5号(ピンク) |
小麦だ! 麦秋だ! 麦イカだ! 梅雨に入り、我が家の小麦畑がさらに黄金色に染まってきた。
さすがに、もう刈り入れをしなければ。近所の農家の人たちも、我が家が小麦を育てているのを珍しがって(房総では麦畑が少ないのだ)、いろいろとアドバイスしてくれる。
「晴れが続いて、麦の実が硬くなったら収穫だよ」、というのがプロの意見。
今月は天気予報とにらめっこしていたが、どうやら明日から本格的な雨が降るようだ。
で、本日、家族全員で収穫をすることにした。このときばかりは、子供たちも貴重な戦力。
最初はあまり期待していなかったが、仕事を任せてみると意外とテキパキと作業をこなしていく。
小麦もそうだったけど、子供も知らない間にちゃんと成長してるんだなぁ。収穫した小麦は雨に当てないように、とりあえずビニールハウスへ避難。
逆さまに吊るして乾燥させると、麦わらにも含まれている養分がじわじわと実に回って、格段においしくなるのだとか。
子供たちは、麦わらのストローでジュースを飲んで面白がっていた。
そもそも、我が家で小麦を育てているきっかけは、より安心できるものを食べたいという嫁の意見から。
考えてみると、お米は純国産で低農薬栽培の米も普通に買うことができる。
その点、小麦の主力である輸入品は、粉になった状態で多量の薬を噴霧して虫を寄せ付けないようにしているそうなのだ。
3年間も虫が付かない(といわれている)小麦粉をこれまで食べていたという事実を教えられて、私も小麦作りに賛同したという次第。まあ、本当は自分で育てた小麦で手打ちウドンを味わいたいという、単純な理由でもあったのだが。
いずれにしても小麦を育てて、再認識したのが「麦秋」という言葉。
本当に秋の水田のように、畑が秋のセピア色の風景になるのだ。
そういえば、この時期に釣れる小型のスルメイカを「麦イカ」とも言ったっけ。で、気分的にイカが釣りたくなって近所の岸壁に出掛けてみたら、すでにW氏がエギをシャクっていた。
しかし、「今日は、脚が一本釣れただけ(笑)」とか。この日はやっぱり反応はなかったが、いま、内房ではアカイカが接岸しているので、タイミングが合えばいい釣りができるかも。
九州・長崎県で根魚ゲームを堪能
釣行日 | 6月中旬〜下旬の3日間 |
実釣時間 | 3日間 |
場所 | 長崎県 佐賀県 |
天候 | 曇り・気温28度・小潮 |
釣果 | カサゴ、ムラソイ |
釣り方 | ロッド9フィート+PE0.8号+フロロ20ポンド、ロッド7フィート+ナイロン8ポンド |
エサ・ルアー | ミノー、ワーム |
本命のシーバスは撃沈するも、根魚の魚影はメチャクチャ濃かった 今回は雑誌の取材で、村越正海さんと九州へ。
長崎エリアのスズキが本命だったのだが、こちらは状況にも恵まれず撃沈。
その代わり、カサゴやムラソイでのライトゲームを思いっきり堪能してきました。
仲間5人で、岩井沖のボート五目へ……
釣行日 | 6月下旬 |
実釣時間 | 5時間 |
場所 | 千葉県 内房・岩井沖 |
天候 | 曇り・気温28度・中潮 |
釣果 | シロギス、アオリイカ、カンゾウビラメ、ほか |
釣り方 | シロギス竿2m+ナイロン2号、ほか |
エサ・ルアー | ジャリメ、オキアミ |
本命のアオリイカ&ヒラメは撃沈! 今回の例会はボート五目。
狙いは、いまが旬のアオリイカと泳がせのヒラメ、そしてシロギスだ。
漁船をチャーターして5人が乗船。まずは、アオリの本命ポイントへと直行する。
人数が多かったこともあってアンカーリングで攻めてみるが、意外なほどの潮の速さに皆苦戦。
唯一、バスマンのKが本命を釣り上げて自慢気だったのだ(型は小さかったけど……)。
ここは早々に切り上げて、つぎは定置まわりのポイントでヒラメを狙う。
ここでも、Kがカンゾウビラメやワニゴチを釣り上げ、早くもひとりでビールで祝盃を上げている。
焦る他のメンバーだがイワシを半分食いちぎられたり、スッポ抜けが多発してどうにもうまくいかない。
シロギスを狙っていたI氏はポツポツと釣り上げていたものの、こちらもサイズはイマイチ。
S氏やT氏は、もはや完全にビール&くつろぎモードに入っている。
結局、ヒラメを釣り上げることはできなかったが、やっぱり気心の知れた仲間同士で楽しむ釣りはいいものなのです!