このページの記事は、旧・房総爆釣通信に掲載していた釣行記を、再編集したものです。
釣り場、ショップ、船などデータが古いものもそのまま掲載していることをご了承ください。
最新の釣行記は、ブログ「房総爆釣日記」をご覧ください。
蛇行の川でニジマス50センチゲット!
釣行日 | 1990年代 |
場所 | 北海道別海町の酪農家敷地内の名もない川 |
天候 | くもり |
釣果 | ニジマス50センチ1匹 |
釣り方 | |
エサ・ルアー | ミミズ(現地調達) |
料理 | ちゃんちゃん焼き |
北海道の別海町で、知人が牧場を経営している。若かりし頃は、休みといえば居候してたものである。これはその頃の話。
近くにはちょっとした秘密の川があちこちにあるのだが、その知人の牧場の敷地の片隅にも、小川・・・というような流れが横切っている。まさかここでは釣れないよなぁ、と思いつつも、ほかの川に釣りに出かける前、試しに釣り糸を垂れてみる。
とたんに、ぐぐぐぐぐっっっとキョーレツなアタリ! こっこれは!?と思う間もなく、竿が引き込まれていくので、応戦。上がってきたのは、50センチを超えようかという巨大ニジマスであった。こんなところで釣りをする人がいるわけもなく、まったくスレていないのか?
大喜びで知人宅に持ち帰り、その夜はちゃんちゃん焼き(北海道名物の、鉄板の上で野菜と魚を味噌味のたれで焼く豪快料理)パーティーとあいなったのであった。
ミーバイ、ミーバイ、そしてダツ
釣行日 | 1996年10月上旬 |
場所 | 沖縄県宮古島 |
天候 | 晴れ |
釣果 | ミーバイ(ハタ)多数、ダツ1匹、エソ多数 |
釣り方 | ルアー |
エサ・ルアー | メタルジグ、ポッパー、 |
料理 | ミーバイ鍋、刺身(ミーバイ)、塩焼き(ダツ) |
本土ではすっかり秋めいてきた10月。はるか南の宮古島へ仕事仲間とともに出かける。お得意の釣り&キャンプの旅である。キャンプサイトは「前浜ビーチ」。沖縄らしいサラサラの砂の美しい浜である。
釣りのための船は、「プロショップGARA」にお世話になる。GTをターゲットにした大物狙い組と、ライトタックルで気軽に楽しむ小物で遊ぼう組に別れて出船。私はいつもなら真っ先にGT・・・というところだが、今回は小物組に入ることにした。
小物組は、水深はそれほどないサンゴの美しい海へ到着。トラウトロッドに、小型のメタルジグを結び、リーフの際、海藻の陰などへキャストする。次々とかかってくるのは、20〜30センチほどのミーバイ。ミーバイとは、薄茶色の地に濃い茶の斑点が散らばったハタの仲間である。型のいいものは、晩のオカズ用にキープし、小さなものはリリースする。ときたま、エソが混じる。エソはカマボコの材料にはいいらしいが、キャンプでカマボコつくってもしょうがないので、すべてリリース。
またミーバイかぁ〜、と、どんどん釣れてくるミーバイにいささか飽きて来た頃、ガツンと強烈なアタリ。「まさかこんな浅いところでGT? ひょっとしたら小さなカスミアジあたりかも」と少々期待するが、引きや走り方が少し違うような気がする? しかしライトタックルなので、やりとりはけっこう楽しい。そして、あがってきたのは、なんとダツ。カマスのお化けのような、カジキのできそこないのような、細長い口をした1メートルほどの細長い魚である。たき火で焼いたらおいしいかもしれない、と一応キープする(実際、まぁまぁの味であった)。
クーラーにいっぱいのミーバイとダツをお土産に、キャンプサイトへ戻る。大物組はGTをゲットしたのがいて、釣った本人は満足、ほかはいまいち不満!?だった様子。
大物組のキープしてきたカツオと小物組のミーバイで刺身の盛り合わせをつくり、ぶつ切りのミーバイをぶちこんだ鍋を囲んで乾杯。たき火で適度にいぶされたダツの開きの塩焼きは、酒のツマミとなって、皆の胃袋に消えたのであった。
竿も身も凍る冬のコマイ釣り
釣行日 | 1997年1月上旬 |
場所 | 北海道・尾岱沼港 |
天候 | 雪(夕暮れどき) |
釣果 | コマイ合計12匹(うち、大マイ9匹) |
釣り方 | 防波堤での投げ釣り(置き釣り) |
エサ・ルアー | サンマ切り身、 |
料理 | ルイベ |
道東の1月といえば、気温は大きく氷点下を割り込む極寒の季節である。この時期に釣りをしよう、というのだから、我ながらまったく物好きである。しかし、コマイは「氷下魚」と書くくらいで、冬が旬の魚なのである。
牧場を経営する知人宅から、寒冷地仕様のハイラックス・サーフで尾岱沼港へ乗り付ける。冬の太陽はとっくに沈んでいて、周囲は真っ暗である。外海は少々荒れ気味のようだが、漁港内はそれほどでもない。
2本バリの投げ釣り仕掛けをつくり、3本の竿を漆黒の海に投入。竿先に鈴を付け、置きザオにしてアタリを待つ。最初は竿の前で立って待つが、次第に寒さに我慢できなくなり、車内に避難。しかし、リンリンと鈴がなると、表に出てリールを巻いて・・・の繰り返しでせわしない。30〜40センチのコマイならぬ「オオマイ」が上がってくる。小一時間で12匹。「入れ食いでなければ、釣りといわない」という北海道の釣りとしては、少々渋めの釣果ではあるが、そんなに釣っても食べきれないので、まぁいいだろう。
コマイ釣りは、釣り味が楽しいというよりも、「ルイベ」が食べたくて釣っているようなものだ。三枚に卸してから冷凍して、薄くそぎ切りにする。脂の乗った身のルイベは濃厚なバターのように舌でとろける! この味が忘れられずに、この寒い中、釣りに来てしまうのだ。
冬の楽しみ氷上のチカ釣り
釣行日 | 1997年1月上旬 |
場所 | 北海道風蓮湖 |
天候 | 晴れ |
釣果 | チカ 50匹 |
釣り方 | ワカサギタックルでの穴釣り |
エサ・ルアー | ベニサシ |
料理 | 塩焼き、南蛮漬け |
寒い冬には、冬なりの釣りの楽しみ方がある。水が凍らないとできない氷上の穴釣りは、その代表。チカは、ワカサギによく似たもうひとまわり大きい淡水魚。釣り方もワカサギと同じように、ベニサシを付けた多点バリの仕掛けを、タナに落とし込んで釣る。
お正月休みの晴天の1日。風蓮湖のそばを通る国道244号からは、湖面まで道具をもって歩く。すでに大勢の先客があちこちに穴を開け、糸を垂れている。なかには、風よけのテントに暖取りの七輪を持参している本格的な人も・・・。
まずは専用の穴開けドリルで氷に穴を開けてから、仕掛けをボチャンと穴へ落とし込む。一度着底させてから、少しずつタナを上げながら探ってくると、チョンチョンと竿先にアタリが・・・。少し待ってから竿を上げると、20センチ近くある大きなチカが2匹。2匹、3匹とかかると、引きがグングンッと、だんだんダイナミックになってきて楽しい。
しかし、1時間もやっていると、だんだんとつま先や手の先、顔が冷たくなってくる。やはり北海道仕様の防寒長グツが必要だったか・・・。おまけに、体が冷えてトイレに行きたくなってくる・・・。
だが、欲張らなくとも氷上に転がしてある釣り上げたチカは、すでに20数匹。これにて納竿だ。
ジギングでキワダ、カツオ、サワラ激釣
釣行日 | 1997年4月下旬 |
場所 | 鹿児島県奄美大島 |
天候 | 晴れ |
釣果 | カマスサワラ、キワダマグロ、カツオ |
釣り方 | ルアー |
エサ・ルアー | メタルジグ、ポッパー |
料理 | 刺身、ユッケ(カツオ)、粕漬け&みそ漬け(サワラ)等 |
「目標!20キロオーバーのGT!?」を胸に、奄美空港に到着。明日は朝から「ワールドマリン奄美」の3号艇をチャーターして、大物を狙うのだ! ひとまずワールドマリン奄美に到着後、周囲の海を散策。目の前の海をウェーディングしながらルアーを投げて、カスミアジなどが釣れてしまうこともあるらしい。陸っぱりでルアーを投げてみるが、本日はGTは出没せず。
翌朝、女船長の山下一美さん操るワールドマリン3号艇で出航。……一日海にむかってルアーを投げ続けるが、今日も本命のGTは現れず。ただし、大物のカマスサワラ、キワダ、カツオの釣果。カマスサワラは宅急便で送り、帰宅後粕漬けや味噌漬けを大量制作して味わったのだった。
GTからハタまで、南の島の釣り三昧
釣行日 | 1997年5月上旬 |
場所 | 鹿児島県奄美大島、加計呂間島 |
天候 | 晴れ |
釣果 | ムロアジ、ハタ多数、オニカマス、メッキ、エソな |
釣り方 | ノベ竿のウキ釣り(ムロアジ)、ルアー(その他) |
エサ・ルアー | (ムロアジ)、メタルジグ |
料理 | 刺身、塩焼き(ムロアジ)、味噌汁(ハタ) その他はリリース |
前日の船での釣りは、本命のGTは出なかったものの、まぁまぁの釣果を納め、お世話になった「ワールドマリン奄美」を後にする。このあと数日は、レンタカーを借り、島内をのんびりと釣り&キャンプしてまわることにする。途中、奄美名物の「鶏飯」を食べたり、マングローブの群生を見学したりしながら、南端の町、古仁屋へ到着、加計呂間島へ渡る。この大島海峡は、むちゃくちゃきれいな海で、潜るとテーブルサンゴの群生も見られるらしい。それほど広い海峡ではないので、アッという間に到着。待っていたのは、のんびりとした島の風情・・・・・・。
ぼちぼちと民家があり、ごくたまに雑貨屋というかよろず屋というか小さなお店があるくらいで、あとは南国のうっそうとした緑が茂っている。あちこちの堤防で釣り人を冷やかしながら、具合のいい堤防と砂浜が隣り合ったいい場所を発見し、本日のキャンプサイトとする。もっとも、島の人には「キャンプ? ハブに気ぃつけんと」と奇異の目で見られていたような気もするが・・・。
堤防では、ここ数日ムロアジが釣れているようで、私とカミサンも竿を片手に、地元のオバサンの仲間入り。あっという間に4匹釣り上げ、その日はムロアジの刺身と塩焼きで満腹。
翌日の早朝。ぐーぐーと寝ているカミサンはそのまま置いて、ルアー用のライトタックル片手に砂浜へ出てみる。ためしに小型のメタルジグをキャスト、タダ巻きでリトリーブ。4投目でけっこう強烈なアタリがあり、上がってきたのは、20センチほどのメッキであった。その後も、朝マヅメの時間がよかったのか、ハタ、メッキ、エソなどがほぼ入れ食いで上がってくる。なかには、60センチほどのバラクーダ(オニカマス)も。小物ばかりとはいえ、これは楽しい。やっとカミサンが起きてきたので、キープしておいたハタをぶつ切りにして煮た味噌汁で朝ごはんを済ませる。
日中も島内の堤防や砂浜で釣りを楽しみ、夕方、再びキャンプサイトに戻る。そしてこの後、離島のパワーを思い知らされた事件(オーバーか?)が起こったのだ。
またまたオカズ用のムロアジを釣り上げ、すでに顔なじみになった地元のおばさんたちと釣り糸を垂らしつつ、のハブの話をしていたときのことだった。突然、「キタァー!」と張り裂けんばかりの大声。何事かと振り向いてみると、ひとりのおばさんが水面に突き刺さりそうになるロッドを必死に支えている。そういえば、数分前に30センチぐらいのムロアジをエサにして、泳がせ釣りを始めたおばさんがいたっけ。そのときは、「こんな小さな堤防で生きエサ?」と、私はタカをくくってみていただけだったが、なんとその仕掛けに大モノが食いついたらしい。
リールを巻いてはまたラインが勢い良く出ていき・・・を繰り返し、10分近く格闘が続いた。が、おばさんがリールのドラグをわずかに締め込んだとたん、残念ながらバレてしまった。「あぁ〜あ〜」と堤防にいた皆はタメ息、おばさんはその場に座り込んでしまった。どうやらかなり大きなGTだったようだ。10人も入れば満員、というような小さな堤防からである。もしや自分にも、と、遅まきながら大物用のルアーロッドを取り出し、ポッパーやジグを投げてみるが、もはやGTは去ったようで、アタリはなし。残念。
そのまた翌日、大島へ戻るためのフェリー乗り場へ。フェリーが到着するまでまだ間があったので、フェリーの着岸する堤防から、何か釣れるかな〜、くらいの軽い気持ちでライトタックルでルアーをひと投げしてみる。びっくりするくらいすぐに、強いアタリ。上がってきたのは真っ赤な魚・・・・・・。30センチほどのアカハタであった。「何だ?」「でっけぇー魚だな」と騒ぐほかのフェリー待ちの人々に取り囲まれて少々恥ずかしかったものの、しっかりキープしてクーラーに入れる。ほんの5分足らずの釣りで大きな収穫であった。ちなみにそのアカハタは、刺身と味噌汁にして昼ごはんに。いずれも絶品!
おなかも心も、満足できたキャンプ釣行であった・・・。「離島」はやっぱりオモシロイ!
焼酎片手に? ノベ竿振って
釣行日 | 1997年5月上旬 |
場所 | 宮崎県綾南川、綾北川 |
天候 | くもり(雨上がり) |
釣果 | ヤマベ10匹 |
釣り方 | ノベ竿のミャク釣り |
エサ・ルアー | 川虫(現地調達) |
料理 | リリース |
宮崎市の郊外に、綾という町がある。山あり川ありの非常にいいところで、南九州を旅行した際、久々に立ち寄ってみる。しかし、あいにくの雨。町内にある「酒泉の森」という酒のテーマパークにいってみる。これが、地元の焼酎メーカーが経営しているようなのだが、やたらおもしろい。温泉やらガラス工房やら飲食施設やら土産物店などいろいろ集まった場所なのだが、極めつけは、試飲OKの酒の直売所。地元産のさまざまな焼酎や日本酒を次々出してくれ、いくらでも飲ませてくれる。外は雨だし、心ゆくまで試飲を楽しむうちに、いつしかできあがってしまった!?
・・・といっているうちに、いつの間にか雨もやみ、雲も切れてきた。ふと建物の裏を見てみれば、よさそうな川が流れているではないか! 小石と草地の川原が広がっており、それほど水深はなさそうだが、ヤマベなどがいそうな雰囲気である。「綾南川」というらしい。少々酔っぱらい気味ではあるが、さっそくノベ竿を取り出し、ひと振りしてみることにする(どこに行くにも釣り具は各種持参、がモットー)。ほどなくククッというアタリとともに15センチほどのヤマベが釣れる。やってみるものだ。その後も連釣するが、今日は食べずにすべてリリースすることにする。
その後、町の北側を流れる綾北川にも行ってみる。ここも、石ころの広い川原の気持ちの良い場所。再びノベ竿でミャク釣りにチャレンジ。雨上がりのせいか、こちらは流れが激しく、水は濁っている。それでも、さきほどの綾南川ほどではないが、ヤマベがぼつぼつ釣れる。九州は渓流が多いが、こんな中流での釣りも、また楽し。
ヤマベ釣りで、のんびり日曜日
釣行日 | 1997年6月上旬 |
場所 | 茨城県鬼怒川中流 |
天候 | 晴れ |
釣果 | ヤマベ、ハヤ、30匹ぐらい |
釣り方 | ノベ竿のウキ釣り |
エサ・ルアー | サシ+寄せエサ |
料理 | 塩焼き |
本格的な渓流釣りや海での釣りも楽しいが、たまにはのんびりと川で小魚を釣るのもいい。
晴天の日曜日、以前訪れたことのあるポイントへ車を走らす。小さな流れ込みあり、ちょっとした落ち込みありで、川原は小石や草原で歩きやすい。まずは、ダンゴ状の市販の寄せ餌をドボン、と投入。その流れの下に、サシを付けた仕掛けをノベ竿を振って流す。下流まで流れきったらチョイとアワセてから抜きあげ、もう一度始めから、を繰り返す。天気がいいので、竿を振っているだけでも楽しい。
しばらくして、チョイチョイ、と気持ちのいいアタリのあとに上がってきたのは、15センチほどのヤマベ。寄せ餌がきいている間は、同じポイントを続けて狙う。その後は、予備の仕掛けはフィッシング・ベストのポケットに入れておき、移動しながら別のポイントも探る。爆釣、とはいかないまでも、時たまハヤもかかってほどほどの釣果だ。
数を釣るのもいいが、こんな日はのんびりとした気分を楽しみたい。
ボート・フィッシングで五目釣り
釣行日 | 1997年7月上旬 |
場所 | 静岡県網代漁港 |
天候 | 晴れ |
釣果 | シロギス8匹、カワハギ3匹、ウマヅラハギ2匹、ソーダガツオ2匹、ワカシ2匹、その他ベラ、メゴチなど多数 |
釣り方 | 手こぎボートからのチョイ投げ、ルアー |
エサ・ルアー | ジャリメ、ルアー(メタルジグ) |
料理 | 刺身、塩焼き、フライなど |
ちょっと足を伸ばして、伊豆半島へ行ってみる。前もって伊東や網代のボート屋に電話で釣況をきいてみたら、青物が回ってきているという。しかも、網代ではボートからマダイやアマダイを狙うことも可能らしい。7月の土曜日、前夜は網代の温泉旅館に泊まって、朝早くからボートに乗り込む。
定番のチョイ投げタックルにシロギス仕掛け、ルアーなどを持参。
網代漁港はイケスがたくさん入っていて、いろいろな魚が集まりやすいようだ。海水の透明度も高いので、上からのぞくと、ウマヅラハギやイシガキダイの幼魚などがゆらゆらと泳いでいるのが見える。しかし、「見える魚は釣れない」というのは本当で(?)、魚の目の前にエサを落とし込んでみても、なかなか食いついてはくれない。見える魚と遊ぶのはやめて、まじめに釣ることにする。もともと魚影の濃い場所だ。イケスまわりではカワハギや青物、その南側の砂浜の沖では、シロギスやベラが釣れてくる。半日でクーラーも満杯、心も満足!
拾ったエサでカレイ入れ食い
釣行日 | 11997年7月上旬 |
場所 | 北海道・根室市の防波堤 |
天候 | 晴れ |
釣果 | カレイ30〜40センチ合計6匹 |
釣り方 | 防波堤での投げ釣り |
エサ・ルアー | イワイソメ |
料理 | 塩焼き |
釧路に早朝にフェリーで到着(注・東京ー釧路間の旅客フェリーは、1999年に廃止されました)。
釧路湿原や厚岸、霧多布をまわって、本日のキャンプサイトである根室半島の付け根にある高台のキャンプ場に到着。さて、そろそろ日も傾いてきた、今夜の夕食はどうするか。ひとまずは地元の漁港を偵察しにいく。
案の定、地元のおじさん、とおぼしき人々が10人ほど、太い投げ竿をびゅんびゅん飛ばしながら、カレイを釣り上げている。さっそく仲間に入ることにする。
しかし、しかしである。なぜか自分にはちっとも釣れないのである。これは何か差があるのだろう、とおじさんたちを観察。すると、エサが違うことに気づく。自分はサンマの切り身を使っていたが、おじさんたちは皆、イワイソメなのである。さっそくエサを買いに行こう、と最寄りの釣具店を聞くが、なんと車で15分はあろうか、という距離にしかない、というではないか。買いに行っていたら、それこそ言葉通り日が暮れてしまう。どうしようか、おじさんに分けてもらおうか、と思案していると、かたわらにうち捨てられたエサのパッケージを発見。中を見ると、多少ひからびているものの、イワイソメが数匹入っている。えーい、ダメもとだ、とそれを使ってみることにする。
ちぎれそうなエサをハリに付け、仕掛けを投入。すると、一投目でヒット、である。しかも30センチオーバーのうれしいサイズだ。北海道のカレイはよっぽど腹が減っているのか、スレていないのか?! 今夜のオカズ分だけ釣ったところで拾ったエサもなくなり、30分で納竿。
蚊の攻撃の中、アメマス釣り
釣行日 | 1997年7月上旬 |
場所 | 北海道・別海町西別川近くの無名河川 |
天候 | 曇り |
釣果 | アメマス5匹、ヤマメ1匹 |
釣り方 | ノベ竿のミャク釣り、および、ルアー |
エサ・ルアー | ミミズ、トラウト用小型スプーンとスピナー |
料理 | 塩焼き・・・がよかったが、煮魚 |
「人間より牛の数のほうが多い町」として知られる北海道・別海町。学生時代から数えて、かれこれ30回以上は通った私のホームグランドだ。最近は、町営の巨大温泉施設(効楽苑)が完成して、長期のキャンプ釣行も断然、楽になってきた。今回は1年ぶりの釣行である。
名もない農道にかかる橋の手前の道に、ポンコツの旧型ビッグホーンを止める。ウェダーをはき、タックルとエサ箱のみの軽装で川に分け入る。湿度が低くて爽やかな気候の北海道とはいえ、あたりは草やぶと牧草地。おまけに曇り空の夕方近くということで、とにかく蚊が多い。肌が出ているところは、すぐにボコボコになってしまう。
相棒は、1号ナイロンの通し仕掛けにミミズを付けて、すぐさま流れに投入。自分も小型スピナーを、トローンとした淵にキャストする。相棒には一投目でアタリ。キュンキュンとするイト鳴りを楽しみながら、35センチのアメマスをゲット。つづけて、自分にも同サイズのアメ。それから、10分間ほどで30〜40センチのアメマスが5匹、25センチのヤマメが1匹釣れた。すぐに釣れてしまってあっけない、というぜいたくな状況。しかし、蚊に刺されたところが猛烈にかゆい。今晩のオカズには十分なので、これで納竿だ。
車で待っていた同行の女性陣は、あまりにすぐに戻ってきたので、びっくり。「これは、全く釣れないか釣れすぎたか、どちらかだろう」と思ったそうだが、釣れすぎのほうだと聞き、またまたびっくり。
釣った魚は、その日宿泊する標津の「民宿N」で料理してもらうことにする。こちらは塩焼きがよかったのに、「煙が出て台所が汚れる」という不親切な対応で、煮魚にされ、少し(だいぶ?)がっかり。やっぱり、キャンプにすればよかった……。
翌日、知床峠近くの某川に再び入る。釣果は当然、爆釣だったが、それよりも笑ってしまったことがある。車で待つのに飽きたカミサンは、「パックロッドとスピニング・リールにガン玉とハリだけ」という、まるでギンポの穴釣りのような仕掛けをつくり、ミミズを付けて橋の上から真下の流れに投入。麦わら帽子をかぶって橋にもたれかかり、何か釣れるかなー、チョイチョイ・・・と遊んでいたらしい。ところが、本人もまさか釣れるとは思っていなかったところに、なんと25センチほどのヤマメがヒット。真剣に渓流釣りをやっている人には呆れられそうな話だが、これが北海道の底力なのであった。
イトウはスカ、ウグイは爆釣
釣行日 | 1997年7月上旬 |
場所 | 北海道かなやま湖 |
天候 | くもり |
釣果 | ウグイ14匹 |
釣り方 | ノベ竿のミャク釣り、ルアー |
エサ・ルアー | サシ、ミミズ、スピナー、スプーン |
料理 | 塩焼き(6匹はリリース) |
道東ではアメマスの爆釣を堪能し、道央へ移動。富良野の南にあるかなやま湖でキャンプを張ることにする。湖畔に面した絶好のキャンプサイト。のんびりするだけでも気持ちのいい風景と気候だが、かなやま湖にはイトウも棲息していると聞いては、じっとはしていられない。
早速湖畔におりたち、釣り開始。ひとまずスピナーをセットして、キャスティングしてみる。アタリはない。なんでも2mを超えるイトウがいる、というウワサがあるそうで、「もしもかかったら。このライトなトラウト・ロッドであがるだろうか?」などといらぬ心配をするが、やはりアタリはない。ニジマスもいるそうだが、全然だめ。
しかし、かたわらでは相棒が得意の?ミャク釣りで、ウグイをポンポン釣り上げている。しかも、20センチはある良いサイズである。やっぱり釣れないより釣れるほうがいいわけで、自分もエサ釣りにチェンジ。たちまち14匹も釣れてしまった。無駄な殺生はしないので、食べる分8匹だけキープしてあとはリリースする。
夜のオカズに炭火で塩焼き。ウグイといえどもおいしい。満足。
秘密の川で、オショロコマと遊ぶ
釣行日 | 1997年8月上旬 |
場所 | 北海道忠類川支流 |
天候 | 晴れ |
釣果 | オショロコマ 20匹弱 |
釣り方 | ノベ竿のミャク釣り |
エサ・ルアー | 川虫 |
料理 | 塩焼き |
北海道とはいえ、お盆前後の1〜2週間は、やっぱり暑い夏である。涼しい気分を味わいつつ、釣りをしよう、ということで、斜里岳の麓の秘密のポイントへ向かう。国道からガタガタの林道を少々走り、車1台やっととまれるような路肩に車を置く。ノベ竿片手に、足もとはサンダル。ヘタをすればクマも出るような場所なので、軽装すぎるかもしれないが、たまには気楽に身軽に。周囲は、青々とした木々。またいで飛び越せるような小さな川の流れは、サラサラ。川辺の木陰を歩いているだけでも、気分がよろしい。
川辺の石をひっくり返して、裏にくっついている川虫を採取。ハリに刺して流れに漂わせば・・・。クククッという小気味のよい引きとともに上がってきたのは、約20センチのオショロコマ。 ポイントを少しずつ変えながら、釣り上がる。20センチ前後のものが次々釣れるが、食べる分だけ取ったらおしまい。この秘密のポイントをずっと大切にするためにも、ムダな殺生はしないのだ。
ちなみに、魚は内蔵とウロコを取って塩を振り、串に数匹ずつ刺して、たき火でジュウジュウと塩焼きに。骨ごと食べられて香ばしくておいしい。外で食べるからなおさらうまい!
夜のウナギと昼のアマゴ
釣行日 | 1997年8月中旬 |
場所 | 岐阜県長良川上流およびその支流 |
天候 | 晴れ |
釣果 | ウナギ1匹、アマゴ10匹 |
釣り方 | ルアー、ノベ竿のミャク釣り(アマゴ) |
エサ・ルアー | スプーン、スピナー(アマゴ)、イクラ(アマゴ)、ヤマベの切り身(ウナギ) |
料理 | リリース(アマゴ)、蒲焼き(ウナギ) |
夏休み、郡上八幡の近くにある友人の別荘におじゃまする。友人夫婦、そのまた友人夫婦2組に加えて、自分たち一家が仲間入りし、にぎやかな夏休みになった。
長良川といえば、アユ釣りのメッカ。しかし、その支流には、アマゴも多く棲息し、渓流釣りを楽しむにはもってこいの場所だ。郡上の北に位置する明宝村の支流に、さっそく皆で釣りに繰り出す。
自分はルアーで、カミサンと友人のカミサンは、ノベ竿のミャク釣りで釣り始める。友人は、フライにチャレンジ。やはりエサに分があるのか、まもなく15センチほどのアマゴがカミサンにヒット。その後1時間ほどで皆で10匹ほどの釣果。釣り初心者の女性陣とはいえ、エサ釣りはやはり強かった。
別荘近くの小さな川では、ウナギがかかるそうだ(ウナギというと、下流や河口部のイメージが強いが、ここはかなり上流の清流である)。
そこで、夜になってから、ウナギバリを30センチくらいのハリスにつけた仕掛けを10本ほどつくり、タコ糸に並べて付ける。そして昼間に釣っておいたヤマベを半分に切って付け、川に沈めにいく。・・・翌朝、早起きして男性陣で引き上げに行ってみる。1匹だけだったが、長さ80センチほどのウナギがクネクネとしていた。ウナギといえば蒲焼き、ということで、さっそくさばいていただく。いくら長いウナギとはいえ、居合わせた人数が多かったので、一人当5センチの短い蒲焼きになってしまった。が、味は抜群。きれいな川に住んでいるせいか!?
流れ込みで、まさかのヤマメ30センチ!
釣行日 | 1997年8月中旬 |
場所 | 福島県檜原湖の流れ込み |
天候 | 晴れ(早朝) |
釣果 | ヤマメ10〜30センチ合計13匹 |
釣り方 | ノベ竿のミャク釣り |
エサ・ルアー | ミミズ |
料理 | 塩焼き |
夏休み、兄姉の家族とともに裏磐梯にキャンプに出かける。キャンプサイトは、何度か訪れたことのある檜原湖の北端、早稲沢のキャンプ場。湖畔に陣取り、昼は甥っ子姪っ子の相手をしつつ、ブラックバス(檜原湖にはスモールマウスバスもいるのである)釣りを楽しむ。
翌朝、早く目がさめたので、目をつけていた流れ込みをさかのぼってみる。得意のノベ竿のミャク釣りで、何が釣れるかな〜、と流れを探る。足でまたいで越せそうな小さな流れである。まぁ、小魚のひとつやふたつ・・・ぐらいに考えて釣っていたが、かかったのはなんとヤマメ。15センチほどのかわいいサイズだったが、朝ごはんの足しにでもしようか、とキープする。
気分良く8匹ほど釣り上げた後、また流れに仕掛けを投入する。すると、今度はググーッと強い引き。こんな流れでいったい今度は何だ??? と思いつつ、抜きあげる。上がってきたのは、なんと30センチアップのヤマメ。
釣りはこんな意外が楽しいのである。もちろんこれもキープし、塩焼きにして朝ごはんのオカズにいただく。朝からぜいたく!
アジ爆釣! の防波堤
釣行日 | 1997年8月中旬 |
場所 | 福島県檜原湖の流れ込み |
天候 | 晴れ |
釣果 | 小アジ28匹 |
釣り方 | ノベ竿でのサビキ釣り |
エサ・ルアー | アミコマセ |
料理 | 刺身、塩焼き |
何の気なしに立ち寄った場所で釣りをして、爆釣してしまうことがある。だから釣りは楽しい。この日はそのパターンだった。旅の途中、ひと休みしがてら釣り人でもひやかすか、と、車を下りてみた堤防。時間もハンパだし、あまり期待はしていなかった。しかし、朝まづめの時間はもう去ったというのに、大勢の家族連れや若者が歓声をあげている。ちょうどアジの大群が回遊してきているようだ。
釣れてるのを見てしまうと、仲間入りをしたくなってしまうのは、釣り人の悲しい性(どこも悲しくないか・)。ダッシュで近所の釣具店へ走り、サビキ仕掛けのセットとコマセを購入。釣具店のオヤジさんの話によれば、最近ではアジの群れが毎日のように朝夕、寄ってきているらしい。
ノベ竿に仕掛けをセットして落とし込むと、10〜15センチ前後の豆アジが、鈴なりになって釣れてくる。小さなアジとはいえ何匹もかかるとけっこう引きが強く、ノベ竿は弓なり。群れがいる間が勝負、の釣りだから、釣れている間はわき目もせずにひたすら釣る。
群れが去ったか、潮が動かなくなってきたか、次第に食いが止まってきて、ついには釣れなくなってしまう。もともと旅の途中、いさぎよく竿をたたむ。
釣ったアジは、小さいが丸ごと唐揚げにするにはピッタリのサイズ。からりと香ばしく揚げれば、酒の肴にピッタリ、ビールがすすむ味だった。