このページの記事は、旧・房総爆釣通信に掲載していた釣行記を、再編集したものです。
釣り場、ショップ、船などデータが古いものもそのまま掲載していることをご了承ください。
最新の釣行記は、ブログ「房総爆釣日記」をご覧ください。
ソフトルアーで爆釣 イシモチ50匹
釣行日 | 1998年1月上旬 |
場所 | 千葉県・保田海岸 |
天候 | 晴れ |
釣果 | イシモチ 50匹 |
釣り方 | ルアー |
エサ・ルアー | チューブ+キャロライナ・リグ |
料理 | 刺身、カマボコ、塩焼き |
イシモチは投げ釣りのターゲットとして定評があるが、意外や意外、ルアーフィッシングの好ターゲットでもある。 冬のとある日、買い物帰りの夕暮れ時、「何か釣れているかな〜」と保田海岸をチェックしに寄ってみる。すると、イシモチが爆釣しているではないか! 投げ釣りをしているおじさんの足下のバケツには、山のようにイシモチが入っている。これを逃す手はない。
車に常備しているチョイ投げロッドを取り出し、キャロライナ・リグにグロウカラーのグラブをセットする。チョイ投げして着底させたら、ズリズリと引いてくる。単にこれだけだが、20センチ前後のイシモチが、おもしろいように入れ食ってくる。夕マヅメ+適度な濁りという好条件で、大きな群れが岸に寄ってきているようだ。
あっという間に50匹。冬のイシモチは脂がのっていて、刺身が激ウマイので、まずは刺身で楽しむ。残りは身を取り出し、すり身にしたものと卵白、塩をあわせ、蒸してカマボコに。
巨大なホッケがクーラーいっぱい
釣行日 | 1998年6月上旬 |
場所 | 北海道・奥尻島 |
天候 | 晴れ |
釣果 | ホッケ30〜50センチ合計18匹 |
釣り方 | 防波堤での投げ釣り |
エサ・ルアー | サンマ切り身 |
料理 | 塩焼き、干物 |
北海道南西沖地震で大きな被害を受けた奥尻島。まだその爪痕は残るものの、静かな海のたたずまいは、以前のままだ。
島のはずれの防波堤に出かけてみるが、釣り人はなく地元の漁師のおじさんがいるのみ。ポイントを見定めてサンマの切り身をエサに仕掛けを投入する。すると巻き取る間もなく強烈なアタリ。しかも、きゃしゃなパックロッドがへし折れんばかりの強烈な引きである。いったい何かとあげてみれば、30センチはあろうかというホッケだ。夜の居酒屋で開きになった姿はよく見ていたが、生きている姿を見るのは初めてだ。
その後も一投一匹の入れ食いで、アッという間に持参のクーラーは満杯。北海道の釣りはやはり豪快であった。
ちなみに、ホッケはクール宅急便で自宅に送り、カミサンがセッセと開いて干物に。自分で釣ったホッケの干物の味は、また格別であった。
ボート・フィッシングで五目釣り
釣行日 | 1998年6月下旬 |
場所 | 神奈川県葉山町一色海岸 |
天候 | 晴れ |
釣果 | シロギス8匹、メゴチ7匹、ベラ4匹、アジ8匹、ソーダガツオ2匹、サバ1匹 |
釣り方 | 手こぎボートからのチョイ投げ釣り |
エサ・ルアー | ジャリメ、アミコマセ、ルアー(メタルジグ) |
料理 | 刺身、天ぷら |
かつて湘南に住んでいたことがあり、逗子・葉山も勝手知ったるホームグラウンド。今回の釣り場は、何度となく通った葉山御用邸裏の一色海岸。朝6時半、手こぎボートをレンタルし、沖に向かってこぎ出す。
仕掛けは、得意の「チョイ投げタックル」に、キス用テンビン。ちょこっと投げて着底したらサビいて、を繰り返す。飽きない程度にシロギス、メゴチ、ベラなどが釣れてくる。以前、定置網の付近に青物が寄ってきていたことがあったので、ポイントと仕掛けを変えて、青物狙いに挑戦。アジ狙いのサビキ仕掛けに、しばらくの間15センチほどの小型アジがかかるが、そのうち群れが去ってしまったのか、ぱったり釣れなくなる。そこでルアーでひと遊び。そろそろ青物が回遊してきているはずだ。小型のメタルジグにヒットしたのは、ソーダガツオとサバ。本日のヒットカラーはピンクだ。グイグイと生きのいい引きが楽しい。
しかし、潮止まりとともに、アタリが遠のき、釣れなくなる。持参の小型クーラーもいっぱいだ。13時半で納竿にして戻る。
近所の池でバス入れ食い
釣行日 | 1998年8月上旬 |
場所 | 千葉県南房総市の野池 |
天候 | くもり |
釣果 | ブラックバス(15〜45センチ) 20匹 |
釣り方 | ルアー |
エサ・ルアー | ペンシル、ポッパー、グラブ、チューブ、なんでもOK |
料理 | リリース |
房総半島の南部は、意外と野池の多いところで、田んぼや畑のまんなかにあちこちに点在している。この日は、地元・館山のルアーショップ「サウスエンド」からの情報で、富山町にある野池に向かう。
同行者は、釣り雑誌の仕事仲間ばかりで、もちろん皆、無類の釣り好きルアー好き。田んぼや民家に囲まれた小さな野池に到着するやいなや、さっそく立木の陰、藻の際などに、思い思いのルアーをキャストする。
「ヒット〜!」 K氏のポッパーに来たのは、40センチアップのグッドコンディションのバス。その後も次々と20匹ほどのヒット。気温が高く活性が上がっていたのと、まだスレていないのとが幸いして、入れ食い状態であった。
夏の川釣りキャンプ
釣行日 | 1998年8月中旬 |
場所 | 長野県天竜川中流(伊那・駒ヶ根地区) |
天候 | 晴れ |
釣果 | ヤマベ、ハヤ、カワムツ、カマツカなど多数 |
釣り方 | ノベ竿のミャク釣り、ウキ釣り |
エサ・ルアー | 川虫、ミミズ、イクラ |
料理 | 塩焼き |
伊那の町外れに、「伊那峡」という場所がある。大きな川の中流らしい緩やかな流れの両岸は、木がうっそうとしていて気持ちがいい。かつて、この周辺に住んでいたころは、よく友人と釣りに訪れたものだ。ここは「天竜差し」で知られる、本流ヤマメのメッカでもあるのだ。
今回は、夏休みを利用しての家族旅行の途中。連れはその辺で遊ばせておき、自分は岸辺の岩の上から竿を振ってみる。ヤマメならぬヤマベがぼちぼち掛かってくる。小さなものはリリースして、食べ頃サイズはキープ。
少し上流に移動する。今度は、ごろごろとした小石の広々とした川原だ。車に積んだキャンプ道具を引っぱり出し、デイキャンプをしながらの釣りにする。のんびりと竿をふっていると、カワムツ、カマツカなどが何匹か釣れる。カマツカは、ひょうきんな顔をした平べったい魚で、食べると非常にオイシイ。おなかもへってきたので、得意の塩焼きをつくり、ビールで乾杯だ。
信州とはいえ、太陽ギラギラ、夏真っ盛り。気持ちのいい夏休み。
真夏のカラフトマス、フレッシュラン
釣行日 | 1998年8月中旬 |
場所 | 北海道標津町忠類川河口付近 |
天候 | 晴れ |
釣果 | カラフトマス80センチ一匹 |
釣り方 | ルアー |
エサ・ルアー | スプーン |
料理 | マス鍋、塩焼きその他 |
うちのカミさんは、私がすごいモノを釣ったときに限って、なぜだかぐーぐーと寝ている場合が多い。書き出しから、何だ?と思われるかもしれないが、まぎれもない事実なのである。まったくいいときに限って、唯一の証人が寝てるんでは困ってしまう。奄美大島でバラクーダをはじめルアーで入れ食いで釣ったときもそうだし、三浦半島で手こぎボートからイナダを釣ったときもそうだった・・・。
今回の場合は、私がメーターオーバーのカラフトマスを釣ったときだった。知床の秘密の川でオショロコマを釣り、それを塩焼きにしてビールとともにたらふく食べた後だったから、彼女は気持ちよくなって砂浜で昼寝をしていたのである。場所は、忠類川の河口近くの砂浜。
気持ちよさそうに寝ている彼女を残して、私は釣りを始めた。サケ・マスの類が釣れるにはまだ少し時期が早かったから、あまり期待はしていなかったのだが、じっとしていられない性分だ。こんなこともあろうかとセレクトしてもってきたルアーのなかから、赤白のスプーンをチョイス。ルアーロッドにセットしてキャスト&リトリーブを繰り返す。
まさか、のアタリ。すかさずアワセるとロッドがグーンとしなり、ヒット。力強い走りである。しかし、こちらはタックルはライトだし、足元はスニーカーだし、タモなど当然ない(あっても砂浜では使いにくい)。慎重によせて、ランディングする。まぁまぁのサイズのカラフトマスだ。
「お〜い、おっきいの釣れたぞ〜」とカミさんのほうへ持っていくと、寝ぼけまなこで何事が起こったのか、という顔で見ている。ひとまず記念写真をパチリ。釣り上げたカラフトマスは、近くで牧場を営む知人宅に持ち込み、鍋にして食する。ウマイ。そして、翌朝に食べたカマの部分の塩焼きも、これまたむちゃうまい。
家族でのんびりハゼ釣り
釣行日 | 1998年8月下旬 |
場所 | 市原市海づり公園近くの防波堤 |
天候 | 晴れ |
釣果 | ハゼ約30匹 |
釣り方 | ノベ竿のミャク釣り |
エサ・ルアー | ジャリメ |
料理 | 天ぷら |
夏のファミリー・フィッシングといえば、やはりハゼ釣りである。私もご多分にもれず、家族サービス?で、ハゼ釣りに出かけることにする。あちこちから情報を仕入れたところ、五井の市原海づり公園の近くの防波堤で釣れまくっている、とのことである。
車がすぐそばに付けられるし、足場のいい釣り場なので、家族でのんびりと楽しむにはちょうどいい場所だ。しかし水深が浅いので、干潮のときにはほとんど、釣りにならないようだ。
得意のノベ竿を取り出し、小型のナス型オモリに短いハリスを付けただけのシンプルな仕掛けをつくって投入。先客は、早くもバケツいっぱいに釣っている人もおり、自分もアタリが待ち遠しい。
すぐにプルプルッとくる。ハゼ特有のかわいいアタリだ。軽くアワせてぬきあげると10センチほどのジャスト唐揚げサイズ。今日の晩メシは、ハゼの天ぷらに決定のようだ。横ではカミさんもコンスタントにつり上げ、ふたりで30分も釣らないうちに30匹は釣れる。食べきれないほど釣ってもしょうがないので、竿をたたむ。のんびりする・・・前に釣れてしまって、早々と終了、帰宅。家族で唐揚げの晩メシ。
痛快!ノベ竿で釣るソウダガツオ
釣行日 | 1998年8月下旬 |
千葉県館山市自衛隊堤防 | |
天候 | 晴れ |
釣果 | ソウダガツオ20〜30センチ5匹 |
釣り方 | ノベ竿のウキ釣り |
エサ・ルアー | オキアミ |
料理 | タタキ、なまりぶし等 |
館山の自衛隊堤防は、年間を通じてさまざまな魚がコンスタントに釣れるので、内房の有名ポイントである。夏になると、青物も回遊してきて、陸っぱりでもソウダガツオ、イナダなどが楽しめるのだ。とくに、ソウダガツオはあの青物特有の引きを手軽に楽しむのには、もってこいのターゲットだ。
そろそろ来ているころかな、と様子を見に訪れたところ、釣り人がズラリと並んでおり、ちょうど群れがまわってきている様子。チャンスを逃す手はない。晩のオカズ釣りに精を出すことにする。
またしても私はお得意のノベ竿を取り出す。仕掛けは、棒ウキにオモリとハリスをつけただけのシンプルなものだ。エサはオキアミ。
ノベ竿が弓なりにしなり、ウキがグイーッと引き込まれるようなアタリ。サッと竿を立ててしっかりフッキングさせる。グイグイと引き、右に左に走る。ほかの人とオマツリさせない程度に引きを楽しみつつ、あわてずに抜きあげる。ピチピチと堤防の上ではねているのは、まるまると太った25?pほどのソウダガツオ。すぐにエラの上をナイフで切り、海水の入ったバケツにつっこみ血抜きをしておく。おいしく食べるにはこれが不可欠なのである。やりたそうに横で見ているカミさんにもやらせてみる。ほどなくアタリがあり、キャアキャア言いながら抜きあげている。ノベ竿での釣りは、けっこうエキサイティングなのだ。
ルアーで、メッキの入れ食い
釣行日 | 1998年9月 |
場所 | 静岡県土肥漁港 |
天候 | 晴れ |
釣果 | メッキ20〜25センチ10匹 |
釣り方 | ルアー |
エサ・ルアー | ホッパー、ミノー、メタルジグ、バイブレーションなど |
料理 | リリース |
取材で訪れた西伊豆。取材は日中に終え、取材先のスタッフとも別れ、後は家に帰るのみ。しかし、せっかく伊豆まで来て、いい海が目の前にあるのに、このまま帰るのはもったいない。ということで、ひと釣りしていくことにする。
しかし、もっているのはルアー用のタックルとルアーのみ。シーバスかメッキか、それともメバルでも釣れないか、と、ひとまず偵察に車を走らせる。立ち寄った釣具屋のにーちゃんいわく、「土肥漁港で、メッキがガンガン釣れてるって話ですけどー」。
「ガンガン」かはともかくとして、まずはチャレンジ。 まずは、ホッパーで。アタリはあるが、意外とかかってくれない。で、メタルジグにチェンジ。カウントダウン&リトリーブで、上層から順に探っていく。推定2メートルくらいまで沈め、トウィッチングしながら巻いてきたところに、ガツン! 層がわかれば、あとはそこを重点狙い。最初の5匹くらいはほぼ入れ食い状態。その後も、メタルジグの色を変えたり、ルアーを変えたりしながら2時間足らずの間に10匹のメッキを釣りあげた。
晩秋の小ブナ釣り
釣行日 | 1998年11月上旬 |
場所 | 茨城県霞ヶ浦高浜周辺のホソ |
天候 | 晴れ、のち曇り |
釣果 | 銀ブナ(5〜15センチ)30匹 |
釣り方 | ノベ竿のウキ釣り、シモリウキ釣り |
エサ・ルアー | アカムシ、ミミズ |
料理 | 甘露煮 |
我が家のおせち料理には、フナの甘露煮と昆布巻きが不可欠だ。もちろん、材料のフナは自分で釣ったものに限る。秋が深まる頃にフナ釣りに出かけるのが、我が家の恒例行事となっている。98年の晩秋、数釣り目当てに、親と姉一家も誘って出かける。
霞ヶ浦の南端の出島村。レンコンの畑(田んぼよりも深い泥田だ)も多く、その周囲には、いかにもフナがいそうなホソがあちこちにある。エッ、こんなところに魚がいるの? というような小さな流れが、意外と穴場。短くて軽いノベ竿を選び、トウガラシウキとガン玉、ハリをセット。エサにはカットしたミミズを付ける。
岸辺の草が水の上に覆いかぶさっているようなところ、杭や水没した木、草の周りなどが好ポイント。フナは水底付近に棲息しているので、ウキ下を調節しながらマメに探っていく。小魚釣りとはいえ、あなどれない。微妙なアタリを逃さないゾ、とホソの水面をじっと見つめ、ついつい夢中になってしまう。
同行の甥っ子姪っ子は、フナ釣りに飽きると、スルメをエサにザリガニ釣りを始める。大人もフナ釣りの後は、霞ヶ浦でブルーギル&ブラックバス釣りを楽しむ。
ちなみに、甘露煮や昆布巻きにするには、大きなフナより5,6センチの小ブナのほうがおいしい。料理の手順としては、まず釣れたフナのウロコと内蔵を取り、焦げないように素焼きにする。それをよく乾燥させ、お正月近くまで、乾燥剤とともに密封して保存しておく。それを番茶でよく煮て骨まで柔らかくしてから、酒、しょうゆ、みりん、砂糖を入れて煮詰め、甘露煮にするのだ。
初冬のシーバス
釣行日 | 1998年10月中旬 |
場所 | 千葉県利根川 |
天候 | 晴れ |
釣果 | シーバス |
釣り方 | ルアー |
エサ・ルアー | Fミノー、バイブレーション |
料理 | すべてリリース |
「いま、利根川でビッグなシーバスが釣れてますよー」という情報を聞きつけて、いそいそと出かける。なんでも、2週間ほどでメーター・オーバーを含めて、ランカー級が10本以上キャッチされているというではないか。
利根川が太平洋へ注ぎ込む少し手前に河口堰があり、その周辺がポイント。とくに、水門が開門した直後は、シーバスの活性があがって狙い目とか。 地元アングラー氏の案内で、村越正海氏とともにウエーディングで挑む。
タックルは8〜9フィートのシーバスロッドに中型スピニング・リール。ラインは大型に備えて10ポンドを巻き、30ポンドのショックリーダーを結束する。ルアーはスリムボディのフローティング・ミノー13センチと1オンス前後のバイブレーション。とくに、遠投が必要なこの場所では、重量のあるソルトバイブレーションが必携だ。
初日は、地元アングラー氏が90センチオーバーのでっぷりしたシーバスを、アイルの11センチでゲット! そして、次の日の朝は、自分のリップレスミノーにビッグサイズがヒットするが、痛恨のフックアウト。しかし、その直後、村越氏がTDバイブで65センチをキャッチ。いずれも、逆水門の開門直後の出来事だった。
その後、味をしめて12月の上旬に再度訪れる。しかし、極寒のなか必死にキャスティングを繰り返すものの、今度はアタリすらなし。ウェーディングまでしてみるがまったくだめ。シーバスは、もう海へ下ってしまったらしい。しょうがないので、くやしまぎれにブラックバスをワームで釣り上げて帰宅。
陸っぱりで回遊魚を狙え!
釣行日 | 1998年11月中旬 |
場所 | 東京都伊豆大島 |
天候 | |
釣果 | メッキ30センチ15匹、ソーダガツオ4匹、カンパチ(バラシ) |
釣り方 | ルアー |
エサ・ルアー | ホッパー、メタルジグなど |
料理 | すべてリリース |
前夜に東京・竹芝桟橋を出航し、朝の5時に大島・岡田港に着港。出迎えてくれた友人とともに、大島随一のポイント・赤岩に直行してみる。友人の話によると、カンパチがルアーで釣れているらしい。しかし、現場は釣り人で満員。そこで、さらに南の浮波港まで足を延ばし、メッキとソーダガツオを狙うことにした。
ポイントに到着。まずは、1オンスほどのメタルジグを潮目に向かってキャストしまくる。ほどなくして、友人に30センチほどのメッキがヒット。その後私にもヒットがあり、ソーダガツオも混ざって釣れ続いた。
ところが、事件はその後に起こった。巨大な魚影が猛スピードで接近してきて、メッキに襲いかかったのだ。一瞬、まさかと思ったが、数キロ? 10キロ以上はあろうかという強烈な引きである。「カンパチだ!」。私の隣でこのシーンを目撃していた友人が驚いて叫ぶ。メッキに襲いかかっただけではなく、ルアーがカンパチにガッチリとフッキングしたようなのだ。リールのスプールからはジージーとすごい勢いでラインが出ていく。しかし、こちらはロッドを支えているのがせいいっぱいだ。近くにいた地元釣り師が、「根に突っ込まれるな!」とアドバイスしてくれるが、使っているラインは8ポンドだからムリもできずにリールを少し巻いてはまたラインが出ていき、の繰り返しである。
しばらくファイトするが、根ズレで痛恨のラインブレイク。残念だたが、陸っぱりで大型回遊魚が狙える「離島」の底力を思い知った釣行であった。